MBS開局60周年記念番組『よしもと新喜劇スペシャル(仮)』(毎日放送 8月28日 12:54~15:30)の収録が10日、大阪なんばのNGKで行われた。
同番組は「よしもと新喜劇」の特別公演に、別撮影のドラマを折り込みながら展開していくユニークなバラエティー。この日、収録された特別公演には、4座長(内場勝則、辻本茂雄、小籔千豊、川畑泰史)をはじめとする新喜劇スターが総出演したほか、かつて新喜劇で活躍していた板尾創路、木村祐一らも参加。同局で長寿ラジオ番組『ありがとう浜村淳です』のパーソナリティーを務める浜村淳もゲスト出演した。
板尾は藤井隆とのカップル役で出演し、まさかの"女装"で登場。なぜか自分の胸を揉みしだくなどやりたい放題のアドリブで客席を沸かせた。木村は警官役を演じたが、こちらもアドリブを連発。木村ならではの細かいことにこだわるボケで小籔を翻弄し、爆笑を誘っていた。終演後の会見で、アドリブ三昧を小籔に突っ込まれた板尾は「待ち時間が長かったから。時間があると、しょうもないこと考えるな(笑)」と楽屋でネタを繰っていたことを告白。木村は「新喜劇は"お母さん"的な感じの場所。久々の特別な舞台ですけど、当たり前のように入っていけたのがうれしかった」と感慨深げだった。
一方、浜村は本人役で出演。共演者のボケにズッコケるという新喜劇の"お約束"もノリノリでこなし、客席から喝采を浴びていた。また、幕間のトークコーナーにも登場し、「とても楽しかったですけど…ひとつ文句を言わせてもらうと、私のセリフが少なすぎた(笑)」と出番の短さにクレームをつけて笑わせていた。1970年まで吉本興業に所属していというた浜村は「新喜劇にもちょいちょい出させてもらってた」そうだが、コケる場面を演じるのは初めてとか。浜村は「あれ、案外難しいんですね(笑)。でも1回やると、またやりたくなりますね」と新喜劇の楽しさにすっかりハマったようだった。
なお、ドラマ部分には俳優の温水洋一がゲスト出演。劇中、ひょんなことから1968年にタイムスリップすることになる小籔、内場が立ち寄ったバーの客として登場し、怪演を見せる。また、小籔が過去の新喜劇の舞台に入り込んだり、同年に起こった"3億円事件"の犯行現場を再現したりと、映像ならではの奇想天外なシーンもたっぷりと盛り込まれる。