今日のドイツ30種株価指数

世界的な景気減速懸念を背景に、ドイツでも株式市場ではリスク回避傾向が続く一方で、連邦債は安全資産としての妙味から旺盛な需要となっており、日米同様に投資家の不安心理を表している。実際、昨日の2年物も投資家の旺盛な資金により活況を呈した。

しかし、今日はバドワイザー等を参加におさめている世界最大の飲料メーカー・アンハイザー・ブッシュ(BUD)が市場予想を上回る利益額となったことで、序盤のドイツ30種は順調な滑り出しとなった。マクロ面での不透明感をミクロ(企業決算)が補うパターンは、ここ最近世界の主要株価指数で見られる傾向だが、今回のドイツ30種の反転、はテクニカル的にも興味深い。

25日MAを一気にブレイクしたため、ネクストターゲットとして90日MA(6061)が浮上するかに思われたが、見事に短期サポートラインを形成し、相場を下支えしていることがわかる。

現状、長い上ヒゲを出していることを考えれば下落リスクはもちろん残る。しかし、フィボナッチ50.00%レベルがサポートラインのみならず、7月に何回か相場を下支えした6100のラインとも重なる水準に位置していることは興味深い。

6100を中心にサポートゾーンを形成すれば、フィボナッチ38.20%レベルを上抜け(直近このレベルで上値が抑えられた経緯が見られない)、25日MAが今後は上値ポイントとして浮上する可能性が出てくる。一度このレベルで上値が抑えられるかパラボリック等も用いて確認後、23.60%rベルを目指すようならロング継続、抑えられるようならショートを組み、再びサポートライントライとなるか注目したい。

ドイツ30種株価指数 日足