【FXテクニカル】ドル円

世界的な株式下落を受け、リスク回避から円高圧力が強まっている。また、米10年債利回りが低下し続けていることもドル円の下押し圧力となっていることも考えると、15年ぶりに付けた円高水準を更新する可能性も考慮した方が良いか。

USD/JPY 1時間足

1時間足のチャートにボリンジャーバンド(MA21・σ2.5)をかぶせてみると、中心線を上抜けるものの、昨日より85.50付近で上値が抑えられている状況が続いている。

ボリンジャーの上限(85.53レベル)には85.50だけでなく、フィボナッチ38.20%レベルも重なっており、ドルのショートポイントとして市場は考える可能性がある。

仮に85円ミドルレベルを突破しても、その上には8月高安の50.00%レベルも控えており、一時的なショートカバーは見られても、それがトレンドになるほどの力は現状感じられない。

USD/JPY 日足

日足で見ても下落基調が強まっていることがわかる。かろうじて85.00がサポートラインとして意識はされているが、2日連続でブレイクした以上、昨日安値84.70-75レベルをもう一度試す可能性の方に注目した方がいいか。

ここでダブルボトムを形成することを想定するならロング(1時間足のボリンジャー下限が84.70台に位置していることも参照)、逆にボリンジャーの下限84.35-40レベルをトライすると考えるならショートといったところだろう。

ただ、84円ミドルレベルにはストップが観測されており、投機筋のストップハンティングの可能性も考えるとドル円相場が大きく荒れるシナリオも想定されるため、ポジションを軽くする準備だけは用意しておいた方が良いかもしれない。