明治安田生命保険は9日、夏休みや帰省に関するアンケート調査結果を発表した。同調査は、7月9日~12日の期間にインターネット上で行われ、全国の20~59歳の男女1,074人から有効回答を得た。
夏休みの過ごし方を尋ねたところ、最も多かったのは2009年と同様に「自宅でゆっくり」との回答で61.8%。以下、「帰省」(38.2%)、「国内旅行」(37.7%)と続いた。「自宅でゆっくり」と答えた、いわゆる"巣ごもり族"にその理由を聞くと、53.4%が「出費がかさむので」と回答。経済の先行き不透明による将来への不安感からか、家計は引き締め気味のようだと分析している。
家族構成別で見ると、子供なし世帯は「自宅でゆっくり」が昨年から13.9ポイント(以下、ポイント=p)減少したのに対し、「国内旅行」(9.5p増)や「海外旅行」(6.1p増)が増加。未婚者も、「プール・遊園地・テーマパーク」(8.7p増)、「アウトドア」(6p増)、「国内旅行」(4.6p増)との回答が増加している。同社は、今後の日本経済を牽引していくのは、このような「おひとりさま」や「おふたりさま」なのかもしれないと推察している。
帰省費用について質問したところ、全体の平均交通費は2万6,352円と、2006年の調査開始以来最低水準に落ち込む結果に。おみやげ代を含めた全体の平均帰省費用も3万6,423円と、過去最低となった。
帰省する際の交通手段は、ETC割引と高速道路無料化の影響からか、昨年に引き続き「自動車(高速道路あり)」が50.2%でトップ。2位の「自動車(高速道路なし)」(24.9%)も昨年から約6p増加し、「自動車(高速道路あり)」と合わせると、マイカー帰省は75.1%にも上った。一方、「新幹線」(14.6%)と「飛行機」(8.9%)は、昨年からポイントを大きく減らす結果となった。