関西の現役高校生が審査員を務める漫才コンテスト『第8回MBS新世代漫才アワード』(毎日放送)の2次予選が4日、大阪市内で行われ、昨年の同大会で優勝したspan!ら8組が決勝に駒を進めた。

8月26日に行われる『第8回MBS新世代漫才アワード』決勝に出場を決めた8組

夏の恒例となった同大会。今年は決勝戦が初めてゴールデンタイムで生放送される(8月26日19:00~20:54※関西ローカル)。決勝進出をかけた2次予選には、baseよしもとで活動する結成2年のシャングリラら超若手から、17年目を迎えた最年長のテンダラーまで幅広い芸歴の40組が出場した。

客席で審査するのは、笑いのセンスと眼力が試される「お笑いペーパーテスト」で選抜された250名の高校生。ネタのおもしろさを1~3点の持ち点で評価し、全員が最高点をつけた場合の満点は750点となる。若い世代ならではのノリのよさでネタを楽しみ、ときに手を打って爆笑するなど予選を盛り上げた高校生たちだが、審査となるとシビア。出場者も思わず「辛いな~」と漏らすほどの厳しい評価も続出する、波乱の展開となった。

そんな中、668点の高得点で予選を1位通過したのは藤崎マーケット。田崎の結婚式という設定で、藤原がひたすらボケ倒し、式をかき回すという漫才で勝負した彼ら。関西ではおなじのCMを意外なアレンジで折り込むなど、小技の利いたボケで爆笑をかっさらった。昨年の覇者・span!は2位通過。「もしも自分がホストになったら」というネタで、ダンスまで飛び出す熱演を見せて658点をもぎとり、2連覇への夢を繋いだ。

昨年の決勝戦では惜しくも3位だった藤崎マーケットは「今年はぜひ雪辱を果たしたい」と意気込みを

昨年のチャンピオン・span!は「今年も誰にも負ける気がしません!」と居並ぶライバルに勝利宣言!

そのほか、超天然キャラ・ウーイェイよしたかが「いろんなものをかっこよくする」というテーマのボケで大暴れしたスマイル、漫才によくある"お約束"を逆手に取ったネタが大ウケだった銀シャリ、出場者唯一の? 外国人・チャドの「中途半端なウエンツ(瑛士)来たで~!」という"つかみ"でいきなり爆笑をもぎとったチャド・マレーンら上位8組が決勝進出を決めた。また、惜しくも敗退した32組も渾身のネタを熱演。東京から参戦した流れ星が奇妙なツンデレ少女を演じるネタで会場を沸かせ、"極悪連合"から改名したbaseよしもと最年長組・モストデンジャラストリオは、客席に乱入して自らの単独イベントのチケットを売り始めるデンジャラスな? アピールで笑わせ、予選を盛り上げた。

なお、2次予選の模様は、8月20日(25:30~28:00)に毎日放送で放送される。

スマイルは5年連続の決勝出場。「決勝1回戦で僕らに勝ったコンビが優勝するジンクスを破りたい」と

初の決勝進出となる銀シャリ。この快挙に「どうしよう」となぜかうろたえてる2人に客席から爆笑が

トリオ漫才で勝負したGAG少年楽団も初の決勝。感想を聞かれ、「言わんよ!」と坂本のボケが炸裂!?

"ジパング上陸作戦"から改名したチャド・マレーン。「名前を変えたら決勝に。よかったです」と

のろしは、吉本勢ばかりのファイナリストの中で唯一の松竹芸能所属。「松竹の星です!」と喜びを

混戦の中、8位で決勝に滑り込んだスーパーマラドーナ。「ギリギリで通れました」とホッとした表情

東京から参戦した実力派コンビ・流れ星。ステージに登場すると、客席から大きな歓声が上がった

baseよしもとで異彩を放つ極悪? な3人・モストデンジャラストリオは、予選の舞台でも悪行三昧!?

『第8回MBS新世代漫才アワード』決勝進出者順位

順位 コンビ名 得点
1位 藤崎マーケット 668点
2位 span! 658点
3位 スマイル 641点
4位 銀シャリ 637点
5位 GAG少年楽団 631点
6位 チャド・マレーン 629点
7位 のろし 628点
8位 スーパーマラドーナ 627点