先日、9月にiPod nano/touchの新型が発表され、さらに小型iPod touchがラインナップに追加されることでiPod shuffleを置き換えることになるという噂を紹介した。今回はさらに、2009年夏以来長らく製品のメジャーアップデートが行われていないMacBook Airの新機種が登場するという話が出てきている。
この件を報じているのはカナダの投資会社BMO CapitalのアナリストKeith Bachman氏で、同氏が8月5日(現地時間)に顧客向けに送付したレポートの中にMacBook Airについての言及がある。同レポートの抜粋はBarron'sなどのサイトで閲覧できる。
このレポートのポイントは3つで、1つは先日も報じたiPod関連の新製品情報、2つめがMacBook Airの話題、3つめがiPhoneの今後の売上見通しについてとなる。Bachman氏によれば新型MacBook Air登場は今年9月となり、可能性としてはiPodの発表が見込まれる音楽イベントのサプライズとして紹介されることが考えられる。同氏は、新型MacBook Airのスペックについては不明としながら、販売価格が引き下げられることで従来までの同機種と比較して大幅に出荷台数が増え、9月を含む第3四半期だけで同社ノートPCの出荷台数が290万台に達するのではないかと予測する。またiPhoneの需要見通しについて、数々の問題が報告される一方で需要は衰えておらず、現状でiPhone 4のApple Online Storeでの配送は3週間以内となっており、品切れが続いている。同氏は第3四半期時点での販売台数を1,040万台程度と見積もっている。
さて、ここでの問題は新型MacBook Airのスペックと予想価格だ。スペックに関して最も噂として広がっているのがサイズの縮小で、現行の13.3インチのスクリーンが11.6インチサイズへと変更されるという。この件を7月15日に報じた台湾Digitimesによれば、11.6インチスクリーンとともに、Intelの新型超低電圧版Core iシリーズプロセッサを採用し、コスト削減を狙っているという。その場合、現行モデルよりもパフォーマンスが下がる可能性があるが、一方でモバイル性は向上するので、本来の意味でモバイル志向のユーザーには向いているかもしれない。価格については触れられていないが、現状で1.86GHzモデルが1,499ドル、2.13GHzモデルが1,799ドルであり、価格引き下げが行われた他のMacBook製品と比較しても割高感がある。今回のアップデートのポイントはコスト引き下げにあることから、例えばロースペックモデルは1,000ドル前後など、かなり大胆な価格付けとなるのではないだろうか。