内閣府は6日、6月の景気動向指数(CI、速報)を発表した。速報によると現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」(2005年=100)は前月比で0.1ポイント上昇し、101.3だった。2カ月ぶりの上昇。景気の先行きを示す「先行指数」も同0.3%上昇の98.9と、3かげつぶりに上昇した。遅行指数は前月と同水準。基調判断は「改善を示している」のまま。
景気動向指数は、景気の現状把握や将来予測に資するために作成された総合的な景気指標。 6月の一致指数(CI)は、投資財出荷指数や有効求人倍率が改善したことから、前月から0.1ポイント上昇。鉱工業生産財出荷指数や鉱工業指数などは低下した。
景気に先行して動く「先行指数」は3カ月ぶりの上昇。新人求人数(除学卒)が前月比で5.8ポイント伸び、消費者態度指数も0.9ポイント伸びるなどした。一方の遅行指数は前月比と変わらない83.4。家計消費支出が上昇に寄与する一方、完全失業率などが低下に寄与した。
一致と先行の両指数は、08年秋のリーマン・ショックによる急落を経て、09年の春を底に上昇に転じたが、前月は1年3カ月ぶりにそろって低下していた。