京セラは4日、同社の「京都オパール」が、カシオ計算機の耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新モデル「GLS-5600KL」に採用されたと発表した。発売は8月下旬で、価格は15,750円。京都オパールが腕時計に使用されるのは、今回が初めてとなる。
京都オパールは、同社が装飾用素材として展開しているカラーオパールなどの人工のオパールを総称した愛称。天然のオパールは組成上、脆く加工が難しいとされているが、京都オパールは樹脂を加えることでさまざまな形状の加工を可能としているのが特徴だ。
GLS-5600KLは、角型モデルのG-SHOCK・5600 型をベースとし、光沢のある樹脂素材を採用したモデル。10~20代の男性をメインターゲットとし、「個性的で斬新な表現を目指した」という同モデルのコンセプトに合致するとして、京都オパールが採用されたという。なお、同社が開発した再結晶ルビーもG-SHOCKの最上級シリーズ「MR-G(ミスターG)」特別仕様モデルに採用されている。
採用された京都オパールは、縦約2.3cm、横約2.6cmの大きさにカットし、薄くスライスしたもの。12色をラインアップする京都オパールだが、今回はブラックのボディに「唐紅花(からくれない)」を、パープルとホワイトのボディには「胡粉(ごふん)」を使用している。
同モデルは、2日(現地時間)に米・ニューヨークで開催されたG-SHOCKワールドツアー「SHOCK THE WORLD 2010」にて初披露。今後、日本をはじめ、北米、欧州など世界各地で順次発売予定となっている。