ソニーは3日、ローディング(ディスク読み込み)時間を従来比で約50%短縮するとともに、大幅な薄型化を実現したブルーレイディスクプレーヤー「BDP-S370」を9月17日に発売すると発表した。価格はオープンで、市場推定価格は2万5,000円前後。
同製品は、高性能チップ採用とプログラム最適化などの新規システム設計により、ディスクの挿入から本編再生が始まるまでのローディング時間を、同社従来機と比較して約50%短縮。電源を入れて素早く立ち上がる「高速起動モード」も搭載しており、電源オフの状態から約3秒でトレイがオープンする。
また、新規設計によって高さ約36mm、奥行き約212mmというコンパクトサイズを実現し、リビングルームはもちろん、書斎や寝室などの限られたスペースでも設置可能となっている。
すべての映像信号をプログレッシブハイビジョン出力するアップスケール機能「プレシジョンシネマHDアップスケール」技術を採用。上・下だけでなく、斜め方向の画素補間も行うため、エッジの出やすかった斜め方向の映像も、ノイズの少ない映像に変換することができる。従来のDVDソフトなどをプログレッシブハイビジョン映像にアップスケールして出力した場合も、高密度でクリアな映像を楽しめるという。
そのほか、ディスク情報を取得できるコンテンツ情報提供サービス「Gracenote」に対応し、Android端末やiPhoneなどのスマートフォンからネットワーク経由でコントロールが行える「BD Remote」にも対応する。これにより、スマートフォンのタッチパネルを活かしたシンプルで直感的な操作が可能になるほか、「Gracenote」から取得したディスク情報をスマートフォン上に表示して、関連情報をYouTubeで検索することもできる。
BDやDVD、CDタイトルはもちろん、スーパーオーディオCDの再生も行え、USBメモリーやパソコン用外付けハードディスクに保存された、さまざまなフォーマットの動画、音楽、JPEG画像の再生も可能となっている。
用意されている出入力端子は、HDMI出力×1、コンポジット映像出力×1、コンポーネント映像出力×1、ステレオ音声出力×1、デジタル音声出力(光と同軸各1系統)、USB×2、LAN×1。突起物を除く本体サイズは約430(W)mm×36(H)mm×212(D)mmで、重さは約2.0kg。