東芝ホームアプライアンスは2日、デュアルトルネードシステムを採用するサイクロン式クリーナー「TORNEO」(トルネオ)シリーズの「VC-CG510X」「VC-CG310」「VC-C210」と、紙パック式クリーナー「VC-PG310X」を発表した。発売は、サイクロン式が9月1日で、紙パック式が8月20日。価格はオープンで、市場価格は、VC-CG510Xが8万円前後、VC-CG310が6万円前後、VC-C210が5万円前後、VC-PG310Xが5万5,000円前後と予想される。

東芝クリーナーの新フラッグシップ「TORNEO」シリーズ。左から「VC-CG510X」「VC-CG310」「VC-C210」

紙パック式モデル「VC-PG310X」

TORNEOシリーズは、同社のクリーナーの新しいフラッグシップ。「Quie」(クワイエ)シリーズから受け継いだ静寂性と、新構造の「デュアルトルネードシステム」による、吸引力の持続を大きな特徴とする。

デュアルトルネードシステムは、ダストカップを、空気とゴミを分離する「分離ゾーン」と、分離したゴミをためる「集塵ゾーン」に分け、それぞれの気流の速度を、分離ゾーンでは高速に、集塵ゾーンでは低速にしたもの。空気とゴミの分離を効果的に行うとともに、集塵ゾーンでの細塵の舞い上がりを抑えることで、フィルターの目詰まりを防ぎ、吸引力の持続を図るというものだ。

また、帯電防止効果のある材料を使用したダストカップは、表面をクリアに保つUVコーティングが施されており、カップの表面にゴミが付着するのを防止。集めたゴミがきれいにまとまり、ゴミ捨ても簡単に行える。さらに、Quieシリーズ同様の構造を採用しており、静かな運転音を実現。運転音は49dB~53dB(VC-CG510X)と、サイクロン式クリーナーの中では、現時点でのNo.1だという。

人間工学に基づき、グリップ部分を延長管の延長線上に対して約100°の角度で取り付けた「らくわざグリップ」の採用も新しい特徴のひとつ。手首に負担がかからず、自然に持つことができるだけでなく、手首をひねると、ヘッドの向きも同じ角度だけ曲がる構造。ベッドの下など、グリップを低い位置で操作しなければならない場合には、三角形のグリップの上の辺を持つことで、やはり負担の少ない操作が可能だ。

手首に負担がかからず、操作が楽な「らくわざグリップ」を採用

ヘッドには「フロアフリーイオンヘッド」を採用(VC-C210以外)。フロアフリーイオンヘッドは、床面の種類が違っても、その床面にあった掃除を行うヘッド。まず、床面との密閉性を向上させることで、床ブラシ内の真空度を、昨年モデル「VC-CY200D」の3倍にアップ(絨毯上での比較)。ゴミを効果的に吸い上げる。また、ヘッド内には、ブラシを帯電させるイオンプレートを装備。フローリングのほこりも効果的にキャッチする。ヘッドの上面に吸い込み口が設けられ、床上30cmのハウスダストを効果的に取り込むことも可能だ。

さらに、絨毯やフローリングといった、床面の違いの検知も行う「エコモード」運転を行った場合、床面の種類にあわせて、本体のパワーを制御。このほか、「ゴミ残しまセンサー」(VC-C210以外のモデルに採用)を採用。一見きれいに見える床でも、実際には目に見えないサイズの微細な塵が残っているというケースは多い。ゴミ残しまセンサーは、本体の吸い込み口先端に搭載した赤外線式のセンサーで0.3μm以上のほこりの通過を検知し、ゴミが残っている場合には延長管と手元スイッチにあるランプが点灯するというもの。