"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は働くママが感じる職場での"肩身の狭さ"がテーマ。家事・仕事と育児をバリバリこなしているように見えるママにもいろいろ辛いことはあるようで―。
今回取り上げるのは、働くママをサポートするママサポ・プロジェクトが今年3月20日~22日に行った「はたらくママの実態と意識に関する調査」。働くママ(長子が未就学児)300人を含む1500人を対象にインターネット調査したものだ。
働くママに「この1カ月ほどの間に『子どもが体調を崩して急に欠勤しなければならないこと』がありましたか」と聞いたところ、働くママの37%が「何度もあった」あるいは「ときどきあった」と回答。一方、働くママの夫では22%で、育児に関してはやはり「いざというときはママ」という家庭が多いようだ。
また、「この1カ月ほどの間」について、44%の働くママが「通常とは異なる勤務体系で会社に負い目を感じたことがある」とし、31%は「職場での視線が冷たく感じたことがある」と答えている。そうなると気になるのが職場での自分の評価や昇進。「昇進の機会が減った」と感じている人も4割(41%)に上った。育児と仕事を両立するにはまだまだ厳しい環境の職場が多いといえそうだ。
ではそんな働くママが会社に期待していることはどんなことだろうか? もっとも多くのママが要望したのはやはり「子育てに寛容な職場の雰囲気」(46%)。ほかでは「手当の支給」(43%)、「託児所の併設」(39%)、「フレックス制の導入」(28%)、「在宅勤務」(24%)などを求める声が多かった。