楽天とアイリオ生命保険は30日、両社間における資本・業務提携に合意したと発表した。今回の資本・業務提携により両社は、「インターネット対応型の新たな保険商品の開発に注力するとともに、アイリオ生命が提供する保険商品の楽天グループの各種サービス上での販促などでの協力関係を築き、インターネットの活用による新しい形の保険商品・サービスを提供していく」としている。

アイリオ生命は、任意共済から移行した初の生命保険会社として、企業理念に「生命保険の原点へ」「人と人とのやさしいつながり」「わかりやすく安心できる保障」を掲げ、相互扶助の原点に立ち返った保険商品を提供してきた。

一方、楽天は、インターネットを通じて人々の生活をより便利にし、社会を「Empowerment(エンパワーメント)」するべく、楽天市場に代表されるEC事業、トラベル事業、ポータル事業、銀行事業、証券事業、クレジットカード事業など幅広い分野に進出してきた。

今回の資本・業務提携により両社は、インターネット対応型の新たな保険商品の開発に注力するとともに、アイリオ生命が提供する保険商品の楽天グループの各種サービス上での販促などでの協力関係を築き、インターネットの活用による新しい形の保険商品・サービスを提供していく。

具体的な資本・業務提携の内容として両社は、今後、「アイリオ生命の保険商品に対する楽天グループの各種サイト上での共同プロモーションの実施」「インターネットで簡単に申込みなどができるインターネット対応型新商品の開発と販売」「楽天グループのWebサイトで申し込まれた顧客をアイリオ生命の提携代理店に紹介し、代理店で相談・申し込みができる"web to real"型販売の促進」などにおいて、提携を検討する。

楽天は今回、アイリオ生命の株式を取得し、楽天グループの保有するアイリオ生命株式の持株比率は33.8%となった(議決権保有比率14.9%)。また楽天は、今後、「アイリオ生命に2名の役員派遣を実施する予定」としている。