プラチナ萬年筆は、高級万年筆としては16年ぶりとなる新ブランド「出雲」を立ち上げ、8月1日に「溜塗り万年筆」を、9月1日には「鉄刀木(たがやさん)万年筆」を発売する。価格は、溜塗り万年筆が57,750円、鉄刀木万年筆が52,500円。
同ブランドは和紙の生産地である出雲国を命名の由来とし、日本の伝統工芸や文化をもとに、素材の選定から作業工程、デザインに至るまでこだわり抜いた筆記具を創作していく。「溜塗り万年筆」では、「空溜(そらため)」「赤溜(あかため)」「黒溜(くろため)」と軸色の異なる3種類を用意。漆の溜塗り(下地となる漆を塗った後、上から半透明の漆を塗って仕上げる技法)を用い、光沢の中にも深みのある色を出した。
「鉄刀木万年筆」については、「マットタガヤサン」「グロスタガヤサン」と軸色の異なる2種類を販売する。希少性の高い鉄刀木の中でも、とくに硬いとされる中心部分を選んで加工し、ウレタン塗装を2回かけて仕上げるなど、強いこだわりを感じさせる商品となった。
「出雲」は全国の百貨店および文具小売店にて販売される。なお、購入者には付属品として、専用桐箱と出雲和紙「三椏(みつまた)」、茶扇袋が付くとのこと。