東芝は28日、「レグザブルーレイ」シリーズのブルーレイディスクレコーダー5製品と、ブルーレイディスクプレーヤー1製品を発表した。価格などは表のとおり。
発表されたレコーダー/プレーヤーは、同社の液晶テレビと同じ「レグザ」ブランドを冠する。これにより、従来の「VARDIA」ブランドは、廃止されることになった。レコーダーのフラッグシップモデルである「RD-X10」と、プレーヤーの「SD-BDT1」は、標準で3Dディスクの再生に対応するモデル。RD-BZ800/700/600は「3Dディスク再生対応バージョンアップキット」の追加により、3Dディスクの再生に対応する。
同社では、今年2月にブルーレイレコーダー「D-B1005K」「D-B305K」を発売している。しかし、両製品ともエントリークラスのモデルであり、ネットワーク経由のダビングや、高画質技術「XDE」などには対応していなかった。新モデルは、型名にRDの文字が含まれる(D-BZ500を除く)ことからもわかるように、同社のレコーダーらしい高機能な製品。ハードディスクの容量は、RD-X10が2TB、RD-BZ800が1TB、RD-BZ700とRD-BR600が500GB、D-BZ500が320GB。MPEG-4 AVCトランスコーダーの搭載により、フルハイビジョンでの12倍録画に対応(D-BZ500は8倍まで)。1TBのHDDを内蔵するRD-BZ800の場合、最大で1075時間のフルハイビジョン録画が可能だ。
また、現在、国内で販売されているブルーレイレコーダーとしては唯一、USB接続の外付けHDDへの録画に対応(DRモード/AVCモードの両方を利用可能)。HDDの容量を気にすることなく録画を行うことができる。RD-BR600を除く4モデルはデジタルダブルチューナーを搭載。2番組同時録画も行える。さらにスカパー!HDやCATV(IRブラスタ─が必要)などといった外部チューナーとの連動録画機能も装備する。もちろん、録画したタイトルに、自動でチャプターを付ける「マジックチャプター」機能も搭載。本編とCMとを切り分けるだけでなく、本編のダブった部分をカットしたプレイリストを作成することも可能だ。
ネットワーク機能も充実。同時発表された新レグザとネットワーク接続することで、レグザで録画した番組をレグザレコーダーに無劣化ダビングする「レグザリンク・ダビング」や、DLNAサーバー機能も装備する。また、XDEには、超解像技術がプラスされ、「レゾリューションプラスXDE」となった(D-BZ500を除く)。さらに、超解像技術を搭載したレグザとの組み合わせた場合には、レゾリューションプラスXDEのパラメーターがレグザに最適化され、より鮮明な映像を楽しむことができる。また、RD-X10では、アナログ映像回路や、オーディオ面でのチューニングも行われている。なお、従来のRDシリーズで録画した、HD Recのディスク再生も、バージョンアップで対応予定となっている。
「SD-BDT1」は、標準で3Dディスクの再生に対応するプレーヤー専用機。AVCRECやAVCHDのDVDディスク再生にも対応する。
型名 | 発売時期 | 価格 | 推定小売価格 |
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RD-X10 | 11月下旬 | オープン | 22万円前後 |
RD-BZ800 | 9月下旬 | 15万円前後 | |
RD-BZ700 | 9月下旬 | 11万円前後 | |
RD-BR600 | 10月中旬 | 9万円前後 | |
D-BZ500 | 9月下旬 | 8万円前後 | |
SD-BDT1 | 8月下旬 | 4万円前後 |