パナソニックは28日、デジタル一眼カメラ「LUMIX Gシリーズ」で3D撮影が行える2眼式交換レンズの開発に成功し、年内をめどに商品化すると発表した。

「LUMIX Gシリーズ」対応の3D撮影用2眼式交換レンズ

3D映像を取り巻く環境は、同社の3D対応ブラズマテレビ「3D VIERA(ビエラ)」や3D対応BDレコーダー「DIGA(ディーガ)」などの発売によって3Dコンテンツの普及が進む一方で、「自分で3D写真や動画を撮影して楽しみたい」というユーザーの要望が大きくなっているとのこと。

今回発表されたレンズは、そのユーザーの要望に応えるべく、家族や風景など身近なものを3Dで撮影し、家庭の3D対応ビエラで再生する楽しみを提供する。

これまで、レンズ交換式カメラに応用できる3D撮影システムには、2つのレンズと2つのCCDを組み合わせた方式や、パノラマ撮影を応用した方式などが考案されているが、3D専用の特別なカメラが必要であったり、動く被写体の対応が難しいといった課題があった。

同レンズでは、レンズマウント径内に2つの光学系を搭載し、左右のレンズでステレオ画面を構成して、3D用に画像処理するシステムを採用。同社が有する光学技術、画像処理技術及び鏡筒設計技術により、非常にコンパクトなサイズを実現する。また、近い距離の被写体でも目に負担が少ない3D撮影が行えるほか、動く被写体の形状歪みが無く、左右画像の時間差をなくした撮影が可能という。

同製品の発表会詳細レポートを追って掲載予定。