こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
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昔からゲームが大好きな僕が小学生の頃、特に熱中していたのが「ストリートファイター2」をはじめとする格闘ゲームでした。
あれから15年以上が経った現在、格闘ゲームの世界で一人の日本人プロゲーマーが注目を集めています。
彼の名は梅原大吾。愛称はウメハラ。
そのずば抜けた実力から海外では「The Beast」とも呼ばれるウメハラ氏ですが、さてニコニコ動画内ではどのような評価を受けているのか、動画をご紹介しつつ解説していきたいと思います。
まずはYouTubeでも語り草となっており、ウメハラ氏の名を世界に轟かせたストリートファイター3の対戦動画をどうぞ。格闘ゲームに詳しい方でないといまいち凄さがわからないかもしれませんが、そこはコメント等のリアクションから想像を働かせていただければと思います。世界屈指のプレイヤーであるジャスティン氏の猛攻を見事に凌いで逆転を決めたウメハラ氏は、これ以降格闘ゲーマーの生けるカリスマとして急速に知名度を高めていくことになります。
一方で、ニコニコ動画内でのウメハラ氏はちょっと意外なところから人気に火が付きました。「電波実況」と呼ばれるこちらの動画は、ウメハラ氏の対戦を実況した「がまの油」という男性の熱のこもった叫びがニコニコユーザーの心をつかんだことで大ブレイク。以降、この実況を用いた多数の「電波実況MAD」が制作されていったのでした。
いくつかご紹介します。
「電波実況MAD」を本格的に流行させるきっかけとなった動画。もともと17秒しかない音声素材を切り貼りして強引に歌わせており、コメントでのツッコミをもって面白さが完成するという非常にニコニコ動画らしい作品と言えます。
電波実況とレミオロメンの「粉雪」を強引に組み合わせたゴリ押し動画。心に染み入るバラードが大変なことに……。なお僕の記憶ではこれらの「電波実況MAD」は当初「ウメハラMAD」と呼ばれていたのですが、動画を見たユーザーから「ウメハラMADといってもウメハラ自身は一言も喋っていないではないか」という至極もっともなツッコミが入ったことで、少しずつ「電波実況MAD」という名前の方が定着してきたという経緯があったのでした。……いや、だからどうしたと言われると困りますが。
ともあれ、そんな大人気のウメハラ氏をニコニコ動画の運営サイドが放っておくわけもなく、2010年5月15日、ニコニコ生放送にて『スーパーストリートファイター4』のオンライン対戦会が開催。ウメハラ氏をはじめとする多数の著名プレイヤーが集結して、大いに盛り上がりを見せたのでした。
そのアーカイブは以下の動画で見ることができます。
ちなみに実況を務めた「がまの油」は先ほど紹介した「電波実況」の本人ということで、まさにニコニコ動画ならではのオールスター。全部見るとかなり時間を取られるのですが、格闘ゲーム好きならぜひ最後までご覧ください。というよりも見始めたら止められなくなると思います。
そんなウメハラ氏は最近ではラスベガスで開催された「EVO 2010」に出場し、見事優勝。その大会での動画を2本ご紹介して、今回の記事の締めとします。
いずれの動画も、たとえゲームをやったことがなくても思わず手に汗握ってしまう熱い試合ばかり! この"やったことがなくても見るだけで楽しめる"という要素こそが人気のポイントなのかもしれませんね。
今年の8月には「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」としてギネスブックに名前が載ることになったウメハラ氏。再び盛り上がりを見せている格闘ゲーム界の第一人者として、これからもいくつもの伝説を生み出してくれることを期待したいと思います。
勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ
1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。 |