シネックスは21日、米SDI TechnologiesのiPod&iPhone用スピーカー「iHome」新製品の発表会を開催した。今回発表の新製品はいずれも米国で9~10月の発売を予定しており、日本国内では年内発売の予定という。日本国内での価格などの詳細は未定。
発表会ではまず、米SDI Technologies社Vice PresidentのChris Gowdy氏が「iHome」ブランドの概要説明と新製品の紹介を行った。SDI Technologiesは米国で53年の歴史を持っており、6年前にドックスピーカー市場に参入して以来、現在では「iHome」ブランドがドックスピーカー市場で22%、ラジオ付きドックスピーカーの市場で40%のシェアを持っているという米NPD社の調査結果を紹介。そのプロモーションにおいて、日本における代理店であるシネックスの協力が重要であることを強調した。
発表された新製品は3機種。「iA100HM」は同社のドックスピーカーの最高峰となるモデルで、iPadとのドッキングも可能。圧縮された音声データを最高のパフォーマンスで再生する「BONGIOVIテクノロジー」に対応し、iPhoneアプリ「iHome+Sleep」と連動して目覚ましがわりに好きな曲を再生するといったこともできる。「iP3」は現行モデル「iP1」をサイズダウンして出力を50Wに抑えたコンパクトモデルだ。「iP56」は屋外向けのモデル。iPod/iPhoneなどをスピーカーの電池から充電できるというのが便利だ。
これらはいずれも、米国で9~10月の発売を予定しており、日本国内では年内の発売となる。日本国内での価格は未定だが、米国での価格は「iA100HM」が199ドル、「iP3」が199ドル、「iP56」が129ドル。
続いて、シネックスの中村明取締役CE事業部長が登壇し、「iHome」の日本国内におけるプロモーション状況を説明した。それによると、現在の販売台数は月数千台の水準。今日紹介された新製品などをきっかけに、年末までには約2倍となる月5,000台の販売を狙いたいとした。メインのターゲットはコンシューマで、アップルストアには実機の展示ができているものの、家電量販店などへの展開がまだまだ弱いため、少なくとも大手量販店の基幹店には実機を展示できるようにしたいと述べた。また、法人営業についてはまだまだアプローチが弱いことを認めつつも、すでに導入済みのヒルトンホテルのほか2社のホテル受注が決まっていることを紹介し、今後もいっそう力を入れたいと話した。