ボルボ・カーズ・ジャパンは7月22日、ボルボの2011年モデル「S40」「S80」「V50」「V70」「XC60」「XC70」「XC90」「C30」「C70」の計9シリーズ、全20車種の受注を開始した。デリバリーは7月下旬から順次開始される。
ボルボ2011年モデルのトピックは、「V50」と「S40」に装備を充実させたニューモデル「2.0e Aktiv PLUS」の追加や、パワーと燃費を向上した改良型の3.0L(リッター)直列6気筒ターボエンジンなど。「V70」、「XC60」、「XC70」、「S80」へ搭載されるこのエンジンは、最高出力を7%向上(304ps)、最大トルクを10%向上(440Nm)させつつも、燃費を最大約24%向上させた。V70・XC70・S80では10・15モード燃費9.7km/lを実現している。また「XC90」には改良型の3.2L直列6気筒エンジンを搭載。最高出力は5ps向上(243ps)、燃費は約5%向上した(8.2km/L)。
そのほか、全モデルに輸入車業界では初となる5年間無料のメンテナンスプログラム「ボルボ・サービス・パスポート」と、万一の故障を24時間体制でサポートする「ボルボ・ロードサイド・アシスタンス」を全車に付帯した。3年間走行距離無制限の新車保証「ボルボ・ワランティ」も引き続き行なわれる。
S40・V50シリーズ
ボルボの最量販売車種「V50」シリーズと、コンパクトな4ドアサルーン「S40」シリーズには、新たな基幹モデルとして「2.0e Aktiv PLUS」が設定された。人気の高いアイテムである本革シート、フロントシートヒーター、クルーズコントロール、17インチアルミホイールなどを追加し、価格を抑えた。また、従来の「2.4i SE」に替え、2.5L 5気筒ターボエンジンを搭載する「V50 2.5T SE」が導入される。そのほか、フロントグリルのアイアンマークの大型化、4種の新内装カラーコンビネーション、アダプティブ・ブレーキライトの標準装備などが採用された。
V70シリーズ
ラグジュアリーと快適性が特徴のエステートモデル「V70」シリーズは、限定車として登場した「V70 T6 R-DESIGN」をシリーズのフラッグシップモデルとしてラインナップ化。 また、3.0Lターボエンジンを大幅に改良して搭載している。インテリアはフリーフローティング・センタースタックに新たにシルクメタル仕上げが、ドアパネルのアームレスト部にはステッチが施された。ワンタッチ前方可倒式リアヘッドレストも採用した。
XC60シリーズ・XC70シリーズ
オートブレーキシステム「シティ・セーフティ」を搭載する「XC60」シリーズは、新しい3.0Lエンジンを搭載したほか、クローム仕上げのフロントグリルフレーム(従来はシルクメタル仕上げ)、ボルボ・ガードアラーム、PCC/キーレスドライブなどが採用された。
XC60よりひとまわり大きな「XC70」は、新エンジン搭載のほか、PCC/キーレスドライブ、ボルボ・ガードシステム/インテリア ムーブメント センサー、速度感応式パワーステアリング、シルクメタル仕上げのフリーフローティング・センタースタック、ワンタッチ前方可倒式リアヘッドレストが装備されるなど、2010年モデルよりグレードアップを果たしながら価格は5万円高に抑えられた。また、高級本革素材の特別インテリアプログラム「インスクリプション・プログラム」が新たに設定された。
XC90シリーズ・S80シリーズ
7人がゆとりを持ってドライブできる「XC90」シリーズは、改良型3.2Lエンジンを搭載したほか、装備や仕様をさらにグレードアップ。アルミニウム ベゼル付メーターパネル、アクティブ ベンディング ヘッドライト機能、フェンダーエクステンション(全幅1.935mm)が採用され、「プレミアム ソフトレザー」がオプション設定された。また、4.4LのV型8気筒エンジンを搭載した「XC90 V8 R-DESIGN」が特別限定車として設定された。生産台数は30台。価格は739万円。
ラグジュアリーサルーン「S80」シリーズは、改良型エンジンが採用されたほか、パーキングアシスト(フロント)を標準装備とし、高級本革素材の特別インテリアプログラム「インスクリプション・プログラム」が新たに設定された。また、「T6 TE AWD」には新デザイン18インチアルミホイールが装備された。
C30・C70シリーズ
スポーティな「C30」「C70」シリーズは、2010年2月に導入された新ラインナップを継承。C30シリーズには、ボルボ初のホワイトカラーアルミホイールがラグジュアリー・パッケージ仕様車にオプションで設定された。