女優の吹石一恵と脚本家で俳優の宮藤官九郎が21日、都内で行われた映画『ゲゲゲの女房』(鈴木卓爾監督)のプレミア上映会に出席した。
『ゲゲゲの女房』は、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるの妻・布枝さんの自伝エッセイを映画化した作品。現在、NHK連続テレビ小説でドラマとしても放送中で、水木と出会ってからわずか5日で結婚した布枝さんが、生活が苦しいながらも、ひたすら漫画に打ち込む夫を支える姿を描く。
布枝さんを演じた吹石は「いっぱいいっぱいでしたけど(笑)、布枝さんはメディアであまりお見かけしたこともないので、頭でっかちにならずに演じるようにしました」と実在する人物を演じる苦労をにじませた。布枝さんとも試写会で会い「目を潤ませて、『ありがとう、色々と思い出しました』と言っていただきました」とエピソードを披露した。
夫・水木を演じた宮藤は「水木さんとお会いした時に、『映画は儲からないだろう?』と何度もおっしゃっていて。お金にシビアな方だなぁと。今後の参考にさせていただこうかと思います(笑)」と笑わせたが、水木の娘から父親のキャラクターを「肩に力が入っていない人」と教えられ、「頑張らなくていいんだと、楽になりましたね。撮影も順撮り(話の進行と同じように撮影していく手法)だったのでやりやすかったです」と振り返っていた。
映画『ゲゲゲの女房』は、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで11月より公開予定。
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