富士フイルムは21日、ロングズームデジタルカメラ「FinePix S2800HD」を8月7日に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は3万円前後。

同製品は「FinePix S2500HD」の後継機種。35mm判換算で広角28mm~超望遠504mmの高精細フジノン光学式18倍ズームレンズを搭載しながら、小型ボディを実現。撮像素子は原色フィルター採用の有効画素数1,400万画素1/2.3型正方画素CCDを使用しており、被写体の細部までリアルに描写できるとのこと。

「FinePix S2800HD」。背面には3.0型TFTカラー液晶を装備し、カラー液晶ファインダー(EVF)も搭載されている

高倍率ズーム撮影をサポートする機能として、ピントを固定した被写体を追尾する「自動追尾オートフォーカス」や、液晶モニターに撮影範囲のガイドフレームを表示して、ガイドフレーム外の状況を見ながら狙った被写体をとらえることができる「ねらい撮りズーム」、シャッターを1度押すだけで「等倍 / 1.4倍 / 2倍」の3段階撮影が可能な「ズームアップ3枚撮り」機能を搭載する。

また、被写体にカメラを向けるだけで撮影シーンを自動で判断し、シーンに合った撮影条件を瞬時に設定する「シーンぴたっりナビ」や、最大10人までを1度に検出して顔にピントを合わせ、露出を調整を行う「顔キレイナビ」も装備。

そのほか新機能として、デジタルカメラ側で画像をグルーピングして、フジカラーの店舗やインターネットからそのままフォトブックの注文が行える「フォトブックアシスト」と、カメラを横方向や縦方向にぐるっと動かすだけで、パノラマ画像を自動合成する「ぐるっとパノラマ」を搭載する。

電源には単3形アルカリ乾電池やリチウム乾電池(別売)、もしくは充電式ニッケル水素電池(別売)4本を使用し、記録メディアは約23MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHCカードに対応。サイズは、110.2(W)mm×73.4(H)mm×81.4(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約437g。