米Intelは7月18日付けでプロセッサ価格表を更新した。いくつかの製品の価格が引き下げられているほか、新製品の追加なども行われている。
価格改定はCore i7-875Kの登場で価格の逆転が起きていたCore i7-870など。新製品には同社のコンシューマ向け6コアCPUとしては第2の製品となるCore i7-970(3.20GHz)や、低消費電力仕様のCore i7-870Sなどが登場した。
リストに新規追加された製品は、Core i7-970(3.20GHz)、Core i5-760(2.80GHz)、Core i7-870S(2.66GHz)、そしてAtom D525、D425など。Core i7-970は同社コンシューマ向けプロセッサ製品としては2製品目となる6コア製品。Hyper-ThreadingやTurboBoost(最大3.46GHz)にも対応している。1000個ロット時の価格は885ドルとされており、999ドルのCore i7-980X Extreme Editionよりも100ドルほど安い。Core i5-760はHyper-Threading無しのクアッドコアCPUであるCore i5-750の上位モデル。Core i7-870Sは低消費電力仕様のCore i7-860Sの上位モデルとなる。ほかAtom D525およびD425は、それぞれD510、D410の高クロック版であるとともに、DDR2-667/800に加えDDR3-800(SO-DIMM)にも対応した製品となる。詳しい価格は以下の表を参考にして欲しい。
価格改定が行われたのはCore i7-870(2.93GHz)、Core i3-540(3.06GHz)、モバイル向けのCore i7-640UM(1.20GHz)のほか、LGA775のPentium E6600(3.06GHz)や同E5500(2.80GHz)など。Core i7-870は新旧価格差が大きく562ドルから294ドルへと引き下げられたが、これはすでに同じスペックでより低価格なのCore i7-875Kが登場しているために価格調整の意味合いが強い。なお、今回の改定によってCore i7-875Kと870との価格差は48ドルで倍率ロックフリーのCore i7-875Kにプレミアが付くかたちだ。その他の製品に関してはおよそ10%程度の価格変動に留まる。
一方でリストから外された製品は、LGA775プロセッサのローエンドモデルおよびXeon 5400/5200番台など。とくにXeon 5200番台に関しては1製品も無くなったほか、5400番台に関してもごく一部の製品を残すのみとなった。
■デスクトップ向けプロセッサの新旧価格 | |||||
モデル | クロック | コア数 | HT技術 | 旧価格 | 新価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-970 | 3.20GHz | 6 | ○ | - | 885ドル |
Core i7-870 | 2.93GHz | 4 | ○ | 562ドル | 294ドル |
Core i5-760 | 2.80GHz | 4 | - | - | 205ドル |
Core i3-540 | 3.06GHz | 2 | ○ | 133ドル | 117ドル |
Core i7-870S | 2.66GHz | 4 | ○ | - | 351ドル |
Pentium E6600 | 3.06GHz | 2 | - | 84ドル | 75ドル |
Pentium E5500 | 2.80GHz | 2 | - | 75ドル | 64ドル |
Atom D525 | 1.80GHz | 2 | ○ | - | 63ドル |
Atom D425 | 1.80GHz | 1 | ○ | - | 42ドル |