Apple CEOのSteve Jobs氏が7月16日(現地時間)に発表した携帯電話アンテナ感度の主張について、Research In Motion Limited(RIM)の共同CEOであるMike Lazaridis氏およびJim Balsillie氏が7月17日(現地時間)に声明を発表している。
Steve Jobs氏の主張は、持ち方や向きによって携帯電話の電波の受信が変化するのはiPhone 4特有の問題ではないというもの。AppleのWebサイト上に「Smartphone antenna performance」というページを設けて、RIMの「Blackberry Bold 9700」やHTCの「HTC Droic Eris」などを例に挙げ、アンテナ性能に関する独自調査の結果を公開している。
これらAppleの主張に対し両氏は、Appleの主張はアンテナ設計に関する一般の理解を歪めるもので、Appleの困難な状況から注意を意図的に逸らそうとしているように見受けられると批判。「Apple社が自社の失敗にRIMを巻き込もうとしていることは容認できない」としている。
またRIM製品では、AppleがiPhone 4で使用した設計を従来採用しておらず、「電波が弱いエリアで通話が中断されるリスクを軽減する革新的な設計を採用している」と説明。さらに、BlackBerryユーザーは、「接続を維持するためにケースを使用する必要はない」とコメントしている(Appleでは、iPhone 4本体のメタル部分に直接触れないようにすると受信が安定するという報告から、確証があるわけではないとしながらも、iPhone 4のケースを無償配布すると発表している)。
さらに両氏はAppleに対し、「RIMや他社をアップル社固有の問題に巻き込もうとするのではなく、その決断に対する責任を持つべきだ」とコメントしている。