14日から16日まで、東京ビッグサイトで開催されている「WIRELESS JAPAN 2010」。展示会場において、一番大きなブースを構えているのが、NTTドコモだ。その中でも、一番目を引くのがR&D(研究開発)分野の展示である。

AR技術を用いた「直感ナビ」「ゴルフ版直感ナビ」、複数のアプリを組み合わせて使う「サービス連携システム(BLOCCO)」、裸眼で3D映像を楽しめる「携帯型多視点裸眼3Dディスプレイ」などの紹介が行なわれている。いずれも、その場で実際に体験できる展示となっており、中には待ち時間30分というコーナーもあった。

実際に体験できる研究開発の展示では、順番待ちが出るほどの盛況ぶり

AR技術を用いた「ゴルフ版直感ナビ」などの展示が行なわれている

直感ナビは、地図情報サービスを行うゼンリンデータコムとの連携による技術。ケータイのカメラをかざすだけで場所を認識し、地図と切り替えて見ることが可能。また、ケータイを振った向きや強さに応じて、周辺情報を検索する"投げ検索"を行えるほか、Twitterとの連携機能も備えている。

ゴルフ版直感ナビは、パー七十二プラザが提供するゴルフコース距離測定サービス「Shot Navi」との連携技術。ゴルフ場でケータイのカメラをかざすと、グリーンまでの距離や方向がすぐにわかるのが特長だ。また、「サービス連携システム(BLOCCO)」は、複数のアプリを組み合わせて使うサービス。例えば、メールと乗換検索といった組み合わせであれば、メールに書かれた待ち合わせ場所と時間で、自動的に乗換検索が行なわれるといったものである。

展示では、次世代通信技術LTE導入に向けたNTTドコモの取り組みも紹介。2010年12月にデータ通信端末から提供を行い、下り最大37.5Mbpsを実現するとしている。

スマートフォンの展示では、Windows Mobile搭載の東芝製「dynapocket T-01B」、Android搭載のソニーエリクソン製「Xperia」、シャープ製「LYNX SH-10B」、さらにBlackBerryの新機種「BlackBerry Bold 9700」と充実したラインナップを揃えている。さらに、「@docomo.ne.jp」というメールアドレスが使えるスマートフォン向けISP「spモード」の紹介や、教育現場でのスマートフォン利用などの紹介が行なわれている。

次世代通信技術LTE導入に向けた取り組みも紹介されている

Windows Mobile搭載の東芝製「dynapocket T-01B」

Android搭載のシャープ製「LYNX SH-10B」

次世代マルチメディア放送「mmbi」の紹介とデモも行なわれている

また、アナログ放送の停波後に空いた周波数を利用し、提供されるのを想定したマルチメディア放送「mmbi」の紹介とデモも行なわれていて、多くの人が足を止めていた。