こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
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さて、ニコニコ動画内で絶大な人気を誇る「ボーカロイド」というジャンル。当たり前と言えば当たり前ですが、各ボーカロイドにはそれぞれ歌声の元々の持ち主が存在します(例えば初音ミクは声優の藤田咲)。
そこで今回ご紹介する「がくっぽいど」。
何やら不思議な名前のこのボーカロイドに声を提供しているのは、歌手の「GACKT」なのです。つまり、うまいことやれば自分の好きな曲をGACKTにかっこよく歌ってもらうことができるという夢のようなソフトなわけですが……そうなるとネタに走ってしまうのがニコニコ動画の習性の面白いところ。
今回はこの「がくっぽいど」を用いて制作された動画をご紹介しつつ、その魅力について語ってみたいと思います。
「がくっぽいど」が歌う動画の中では最高となる140万再生を叩き出した、ノリのいいダンスミュージック。タイトルに「サムライ」という単語が入っていますが、これはがくっぽいどの公式設定として「神威がくぽ」という名前と、侍をイメージしたサイバーかつ和風な服装が採用されているため。それ故にがくっぽいどは、ニコニコ動画内でも「侍」や「殿」などといった扱いを受けることが多いようです。本楽曲はがくっぽいどオリジナル曲最大のヒット作品であると同時に、最初のヒット曲でもあり、ニコニコ動画でがくっぽいどを語るうえで外せない動画の一つとなっています。
先ほどの「ダンシング☆サムライ」の作者である「かにみそP」によるがくっぽいど曲第二弾。爽やかでポップな曲調と深い歌詞が個人的にかなり気に入っている作品ですが、何よりも良い味を出しているのは前作でもコメントでツッコミを受けまくっていた作者本人による手書きのアニメーション。……もっとも、このギャップこそが本動画の魅力でもあるわけですが。
ボーカロイドはときにファンによって思わぬ設定が追加され、それが定着していくことがあります。たとえば初音ミクとネギといった組み合わせがその最たるものでしょう。がくっぽいども例外ではなく、発売前にはなぜか「ナス」が候補として挙げられていました。そのネタをそのまま楽曲にしたのがこの「ナスが好き」。完全にネタ動画ではありますが、何か中毒性のあるメロディーと妙に耳に残る歌詞がだんだん癖になってしまいそうです。なお、この動画、GACKT氏は視聴済みなのだそうです。
こちらもがくっぽいどの初期の名曲。これまでご紹介した3作品はいずれもどこかにネタ要素が入っていましたが、この楽曲はシリアスな名曲。調律もかなり自然で、完成度はピカイチです。
がくっぽいどはカバー曲も難なくこなします。楽曲はゲームの主題歌である「under the darkness」なのですが、これが元ネタを知っている方からするとびっくりするくらいがくっぽいどの声にハマっていて、ものすごい色気のある歌声に仕上がっています。必聴。
GACKTにユーザーが作ったがくっぽいどの作品を聴いてもらおうという趣旨で2009年夏に開催された「がくっぽいどコンテスト」。そのグランプリとなった作品がこちら。作者は「ダンシング☆サムライ」のかにみそP。GACKTが「泣ける」と絶賛した世界観をじっくりとご堪能ください。
同じく「がくっぽいどコンテスト」から、優秀作品の中で気に入っている楽曲をご紹介。和風テイストのロックナンバーで、特にラストの盛り上がりは最高です。38万再生という数字も納得の完成度。
「がくっぽいどコンテスト」で応募作品外から特別にGACKTが選出した楽曲がこちら。GACKTのお気に入りというだけあって、かなりかっこいい曲ですね。
──以上、お気に入りの曲は見つかったでしょうか。ネタからシリアスな楽曲まで歌いこなすがくっぽいどのポテンシャルは、今後もたくさんのユーザーを魅了し続けていくことでしょう。
勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ
1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。