14日から16日まで、東京ビッグサイトで開催されている「WIRELESS JAPAN 2010」。展示会場では、ブースを出展した企業が、それぞれのサービス・商品を熱心にアピールしている。
KDDIのブースでは、端末の紹介以外にも、次世代通信技術のLTE(Long Term Evolution)導入の取り組みや、携帯電話で使えるARアプリケーションのデモ、携帯端末向けのマルチメディア放送「MediaFLO」の紹介などが行なわれている。
LTE導入への取り組みについては、インフラ整備のロードマップを用意。WiFi機能を用いて高速インターネットを利用できる「Wi-Fi WIN」を有した機種を充実させるほか、電波の届きにくい家庭での利用を想定した「auフェムトセル」の開始を紹介している。また、電波利用効率を向上させることで、音質を向上させる「EVDOマルチキャリア」を本年度中に開始するとしている。
KDDIがデモを行って紹介しているのが、AR(現実拡張)技術を用いた「セカイカメラZOOM」だ。スマートフォン向けのARアプリケーションとして知られる「セカイカメラ」と、KDDIのARプラットフォーム「実空間透視ケータイ」が連携。開発中のバージョンでは、拡張空間にエアタグを貼るだけではなく、実空間の広告を認識し、そこからWebブラウザで商品のページにアクセスできるといった、より進化したAR技術を披露している。
注目のスマートフォンでは、6月に発売したばかりの「IS001」「IS002」を展示している。OSにAndroidを搭載したIS001は、横向きで折りたたみという形態が特徴的。タッチパネル、キーボード、トラックボールという3通りの操作方法が可能で、いろんなシーンでの利用が考えられる。IS002は、Windows Mobileを搭載。4.1インチの大画面ディスプレイは有機ELを採用していて、発色が鮮やかだ。タッチパネルだけでなく、スライド式のキーボードでも操作できる。
KDDIブースの一角で紹介されていたのが、次世代の携帯端末向けマルチメディア放送サービスという「MediaFLO」。省電力やザッピングが素早いことなどが特長。また、リアルタイムでも、ダウンロードでも楽しめるという幅広いサービスになっている。なお、「MediaFLO」の実証実験は、現在沖縄県で進行中とのこと。