リクルートの海外旅行領域の調査・研究部門であるエイビーロード・リサーチ・センターは13日、「エアライン満足度調査2010」の調査結果を発表した。同調査は、2009年に海外渡航の経験がある18歳以上の男女4,751人を対象に、5月21日~26日の期間にインターネット上で実施。調査対象となる40社のエアラインに対し、1社100名ずつになるよう抽出(抽出方法は無作為)し、4,000名分のデータを集計した。

その結果、「総合満足度」では4.46ポイントを獲得した「シンガポール航空」が2年連続で1位を獲得。同社は総合満足度を含む5部門でも1位となっている。以下、2位に「エミレーツ航空」(4.21ポイント)、3位「エア タヒチ ヌイ」(4.20ポイント)が続いた。

航空会社の総合満足度 上位20社 出展 : エイビーロード

「部門別満足度」ごとに見た場合、「航空機の機材、設備」部門、「客室乗務員の接客サービス」部門、「空港内の航空会社職員の接客サービス」部門、「機内食」部門の計4部門でシンガポール航空が1位に選ばれたほか、「機材エンターテインメント」部門で「エミレーツ航空」が1位との結果になった。

各部門の平均満足度ポイントを見ると、「航空機の機材、設備」「機内エンターテインメント」の設備投資に関る2部門で平均満足度が2009年より上昇。反対に「客室乗務員の接客サービス」「機内食」の2部門は前回並みに留まった。これらの結果から、いわゆる「ハード」部門で改善が進んだ一方、2009年にポイントが高かった「ソフト」部門が相対的に後退したことが明らかになった。

また、各部門上位10社の平均満足度ポイントは、40社全体の平均満足度ポイントと比較して上昇ポイント数が大きく、上位10社の満足度レベルが2009年よりも向上し、下位会社との差が開きつつある傾向が浮かび上がる結果となった。