キヤノンは14日、AVCHD方式ビデオカメラの新モデルとして、普及機「iVIS HF M32」とエントリー機「iVIS HF R11」の2機種を発表した。発売は8月上旬の予定。実売予想価格はiVIS HF M32が10万円前後、iVIS HF R11が6万円前後。
iVIS HF M32は「iVIS HF M31」、iVIS HF R11は「iVIS HF R10」のそれぞれ後継機種にあたる。市場の要望に応え、ともに内蔵メモリーの容量をアップ。HF M32では2倍の64GBに、HF R11では4倍の32GBとしている。内蔵メモリーからSDカードへの「リレー記録」にも対応。また、本体カラーにブラックとスノーシルバーを用意した。
新機種は、同社ビデオカメラのスローガン「まかせてカンタン 撮リプルキレイ!」を踏まえつつ、性能を強化。高機能化とともに、"誰でも・カンタンに・失敗のない・きれいな"映像を手にするためのビデオカメラを謳う。
「こだわりオート」は、「青空×人物」「逆光×人物」「スポットライト」「夕景」「夜景」など、撮影時のシーンを31種類に分類・判定し、自動的に最適な撮影設定をおこなう。その開発においては、運動会や、入学式、学芸会をはじめとする「学校行事」、山、ゴルフ、レストランなどの「旅行」、初日の出、クリスマス、誕生日といった「年間行事」や「赤ちゃん行事」など、数百パターンのシーンを地道にテストし、適正なものを採用している。
また、「新・手ブレ補正」は広角・望遠側どちらも重要ととらえ、広角側では歩いてもブレない光学式の「ダイナミックモード」、望遠側では「パワードIS」を使い分けることで効果的な手ブレ補正効果を実現した(HF M32の場合)。操作時のブレを防ぐために、操作ボタンの配置も熟考されているという。
HF M32では、タッチパネルを採用し、フォーカス/追尾/露出/3Dまでをサポート。特に追尾に関しては、高速AF技術との組み合わせにより、タッチで選んだ被写体への高精度なフォーカス維持を可能にした。さらに、各個人のタッチの仕方のクセにも対応。試行錯誤の末、理想的なタッチパネルに近付けたとしている。
HF M32は、約389万画素の1/4型CMOSセンサーと光学15倍ズームレンズを採用。新たにSDXCメモリーカードにも対応している。本体サイズは約68(W)×60(H)×123(D)mmで、重さは320g(グリップベルト含まず)。
HF R11は、約239万画素の1/5.5型CMOSセンサーと光学20倍ズームレンズを採用。本体サイズは約60(W)×64(H)×124(D)mmで、重さは270g(グリップベルト含まず)。
なお、フジテレビの恒例夏休みイベント「お台場冒険王」にも出展予定。EOS KissシリーズとともにiVISシリーズも貸出機を多数用意した体験コーナーを設置する予定だ。来場者が撮影した動画や写真は、DVDへのダビングやPIXUSでのプリントにてプレゼントされる。同社では、「デジタルフォトからデジタルイメージングへ」をキャッチフレーズに、豊富な商品群とソリューションの総合力でデジタルイメージングNo.1を目指すという。