女優の渡辺奈緒子とみひろが13日、都内で行われた映画『nude』の完成披露試写会に出席した。
同作は、元AV女優のみひろがこれまでの人生を綴った私小説を映画化した作品で、AV女優の道を選んだ真相や、不安と葛藤の日々を描く。
みひろを演じた渡辺は「自分と重なるところがありました。脚本を初めて読んだ時は、感情移入して涙してしまって。真っ直ぐに進む姿勢に惹かれましたね」と出演を決意。「思い出深い、私にとって大事な作品になりました。全員が一切手を抜かずに作り上げた、その感じが画面に表われていると思います」と感無量の様子だった。それでもAV撮影のシーンには「周りにスタッフがいる中で撮影するんですよね」と困惑したようで、「監督があえてスタッフをたくさん集めて撮影したんです。その時はヒドイなと思いました(笑)。でも、おかげで自然に戸惑う表情を出せたと思います。監督の演出は間違いなかったです」と苦労を振り返った。小沼雄一監督も「相当いじめましたが、全然堪えないんです。芯が強くて、負けん気の強い女優さんですね」と評価した。
一方、念願だったという映画化にみひろは「まさか本当に映画化されるとは思いませんでした。夢のようですね」と感激しきり。「奈緒子ちゃんの、表情で伝えようとする演技がしみました」と渡辺を称えていた。
『nude』は9月18日よりシネマート新宿ほかで全国公開。