9月11日公開の映画『君が踊る、夏』の完成報告会見が13日、都内にて行われ、出演者の溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音らが出席した。
『君が踊る、夏』は、高知の「よさこい祭り」を舞台とした、実話にもとづいた青春ストーリー。東京でプロカメラマンを目指している主人公・新平(溝端)は、5年ぶりに帰郷した高知で、高校時代の恋人・香織(木南)の妹で、かつて一緒に「よさこい」を踊る約束をした少女・さくら(大森)と再会する。難病を患い、この夏が最後かもしれないといわれているさくらは、新平との約束を心の支えとして生きていた。新平は、さくらとの約束を果たすため、よさこいを踊ることを決意するが――。
本作のために、約2カ月間よさこい踊りを練習したという、溝端、木南、五十嵐の3人。木南は鳴子を鳴らすのに苦労したといい、「振っているだけに見えるけど、意外と鳴らすのは難しいんです。振付を覚えるのは早いけど、鳴子が全然鳴ってないって怒られました」と練習を振り返った。
一方、溝端は、新平の親友でライバルの司を演じた五十嵐が「のみこみが早くて焦った」といい、「五十嵐君がメールで随時どこまでいったか報告してきて、なんで一々報告してくるのかと思ってました」と愚痴をポロリ。しかし、「後で聞いたら、(五十嵐は)先生と一緒になって僕を発奮させようとしていたみたいです」とも話し、「色々な人に引っ張ってもらってたんだな、と思いました」と、感謝の想いも語った。劇中では、新平と司が2人で纏(旗のこと)を振る場面があるとのことで、溝端は「映画では、完璧にそろった纏が見れます」と、仕上がりに自信がある様子。さらに溝端は、「ただの青春映画ではなく、暖かい気持ちになって爽やかな涙を流すことのできる映画です」と本作をアピールした。
木南は大森と「本当の姉妹みたいに仲良くなって、一緒にお風呂に入ったりしてました」と話し、「楽しかったよね」と笑いあっていた |
学校での撮影の待ち時間に、放送室で"ラジオごっこ"をやったという話で盛り上がるキャスト達。五十嵐がDJ、溝端がゲスト役を務めたのだとか |
また、新平、香織、司の友情と三角関係も本作の見どころのひとつ。木南は「映画の中では、私は2人から好意を寄せられていますけど、実際は2人は絢音ちゃんばっかり追いかけてて、ちょっと悲しかったです(笑)」と撮影中の様子を暴露した。溝端は「絢音ちゃんにぞっこん。癒されてました」と話し、大森に「夏祭りデートするなら、絢音ちゃんと行きたい」とラブコールを送ったが、大森は「嬉しいけど、ちょっと歳の差が……」と困惑気味。溝端は苦笑いしながら「さっきも、10歳も離れてると先に死んじゃって寂しいから嫌って言われちゃって」と、会見前にも玉砕していたことを告白し、会場の笑いを誘っていた。