サイレックス・テクノロジーとワコムは、最大16m離した環境でも手書き描画やコンピュータ操作が行える、ペンタブレット向けのワイヤレスソリューションを共同で開発したと発表した。2011年3月の製品化を目指す。
このシステムは、IEEE802.11nを使用し、サイレックスの映像ワイヤレスシステム端末「Network Display Adaptor」(NetDA)を介して、ワコムの液晶ペンタブレットとコンピュータをワイヤレスLANで接続した状態で、筆圧や色のバリエーションなど、手書きの描画や文字入力を実運用レベルで行えるようにしたもの。これにより、ワコムの液晶ペンタブレットすべての製品は、ワイヤレスLAN環境で手書き入力/ポインティング操作、そして複数台の同時表示が可能になるという。
両社では、液晶ペンタブレットを移動させながら使用する医療機関、コンピュータの設置場所に配慮が必要な工場、コンピュータ設置場所に余裕のない教育機関、工業デザイン/ゲーム制作などにおける知的財産保護、コールセンターや役員会議室、金融機関の情報保護などの分野での需要を見込んでいる。
なお、試作環境は、7月14日から東京ビッグサイトで開催される国際モダンホスピタルショウ2010で紹介される予定。