楽天証券は12日、香港株式市場に上場を予定している「中国農業銀行」株式を、16日の国内約定分より取扱い開始すると発表した。

楽天証券が毎月実施している個人投資家アンケート「個人投資家サーベイ『楽天DI』」では、2009年2月から19カ月連続で、回答数の4割超が、今後注目する投資先として中国を挙げているという(2010年6月現在)。

また、同社で中国株式を取引している顧客の人数、売買代金とも増加の一途をたどっているといい、「現在の金融情勢において、香港市場は最も注目されている市場の一つと考えている」(楽天証券)。

今回取扱いを開始する「中国農業銀行」は、北京に総行(本店)を置く中国4大商業銀行の一つで、香港株式市場と上海株式市場に同時上場する予定となっている。オーバーアロットメントが行われた場合、資金調達額は220億米ドルに達し、世界最大規模になると報道されているといい、上場後の株価が注目されている。楽天証券では、16日の上場当日11時ごろから、香港市場に上場する当該銘柄の取扱いを開始する。