7月7日、東京・銀座のApple Store, Ginzaで、トークイベント「World Business Shuffle 2.0(WBS 2.0)」が開催された。主催は、小川浩、小川和也両氏によるクリエイティブユニット「オガワカズヒロ」。第55回となる今回は、ITジャーナリストの林信行氏を招き、同氏のプレゼンテーションや3名によるパネルディスカッションなどが行われた。

第一部として、林氏がプレゼンテーションを行った。林氏はiPadのことを「シンプルなデバイス」と表現し、そのうえで「いろんな人が様々なインスピレーションを感じられる」ツールだと説明。例として、音楽や医療の現場での利用を取り上げ、今後も仕事や趣味での新しい使い道が生まれて来るだろうと述べた。

プレゼンテーションを行った林信行氏

iPhoneとiPadの違いが紹介された

続いて、iPadとiPhoneの違いについて言及。ノートPCに近いサイズのキーボードや、地図アプリの迫力を感じるサイズといったiPadの特長を挙げ「大きさが変われば、体験が変わる」と説明した。また、各サービスとの親和性についても述べ、Twitterと相性が良いのはカメラが付いていて、片手で手軽に投稿できるiPhoneだと主張した。

一方で、iPhoneとTwitterの利用により、ほとんど使わなくなったRSSリーダーが、iPadの登場により、再び使うようになったと述べ、iPadにはiPadなりの良い点があるとした。最後に、iPhoneとiPadを「21世紀のデバイス」と定義し、新しいライフスタイルを生み出すものだと述べて、プレゼンテーションをまとめた。

オガワカズヒロの小川和也氏(左)と小川浩氏

第2部では、モディファイのCEOである小川浩氏がプレゼンテーション。モディファイが最大手ネット広告代理店のオプト傘下に入ることと、グランドデザイン&カンパニーとのパートナーシップの締結、ソーシャルメディア管理システム「SM3」のバージョンアップなどを報告した。

第3部は、オガワカズヒロ、林氏の3名によるパネルディスカッション。iPadとiPhoneの使い分けや、それぞれの特長についてディスカッションが行われた。林氏はメールの返信について、「簡単な返信はiPhoneから行い、じっくり返信したい時や、メールを整理する時にはiPadを使う」と述べた。すると、オガワカズヒロの二人も同意し、とりわけメールのフッターに「iPhoneから送信」と書いてあれば、そっけない文面でも相手が許してくれそうだ、という意見も出た。最後に参加者からの質問を受け付け、イベントは閉幕した。