先日、米AT&Tの携帯ネットワークでHSPA通信の平均アップロード速度が100kbps未満と急激に低下したニュースをお伝えしたが、その後同社からその原因が仏Alcatel-Lucentの提供するソフトウェアにあるものだという発表があった。対象となるソフトウェアを搭載したiPhone 4など一部端末が影響を受け、その割合は顧客全体の2%程度だという。
AT&TとAlcatel-Lucentが7月7日(米国時間)に出した共同声明によれば、こうしたネットワーク速度低下現象はAlcatel-Lucentの機器が導入された特定エリアにおいて、未確定な状況下で引き起こされるもので、ノートPC向けのデータ通信カードであるLaptop Connectのほか、HSUPAに対応したスマートフォンユーザー(例えばiPhone 4や3GSなど)が影響を受けることになるという。これら機器のダウンロード通信のほか、その他のネットワークを使用する機器には影響を与えない。HSUPAのサポートするデバイスの全体での割合が少ないため、前述のように2%という比較的低い影響度になっているとみられる。
AT&Tでは現在ソフトウェアの修正にかかっており、現時点で修正完了やアップデート提供等の時期については明らかにしていない。現時点で、HSUPAで影響を受けているユーザーらには、通常の3G通信でのサービスを提供していくという。