パソコンでのFX取引も4年にして、モバイル取引に挑戦することにした。iPhoneでのFX取引は使えると薦められたからだ。当初は、普段使っているFX会社で、iPhoneでの取引をしようとしたのだが、パソコン用の取引画面だと、Flashなど技術仕様の関係で見られないページや使えない機能が多く、まともに取引できなかったのだ。
ここで、FX取引用のアプリがあったほうがいいと痛感。サイバーエージェントFXのFX取引アプリ[『Cymo(サイモ)』](http://cymo.jp/mobile/index.html)を推薦され、再度挑戦してみることにした。iPhone/iPod touch版の『Cymo』は、利用料金は無料で、対応機種は、iPhone OS 3.0~3.1.3までを搭載したiPhone 3G/iPhone 3GS、iPod touchである。
この時点で、サイバーエージェントFXのFX取引『外貨ex』に口座を持っていなかったため、口座開設からiPhoneで挑戦してみることにした。詳細については次回説明する。
Cymoをダウンロードしようと思った際にも、外貨exのログイン画面の見やすいところにダウンロードサイトへのリンクがある。そのうえ、Cymoが利用できる端末かどうかを自動的に判断し、メッセージをしてくれるので、操作に戸惑うことなく、App Storeのダウンロード画面に行くことができる。細かいことだが使いたいときにすぐはじめられるのは、ありがたい。
十分に使えるリアルタイム取引
さっそく入金などの「儀式」を済ませ、いざ取引を開始。パソコン取引に慣れている人は最初、戸惑うだろう。IFD、OCOと言った、おなじみの取引ボタンが見当たらないからだ。それでもレートやチャート、ポジション、口座状況、ニュースといったボタンを10分も触っていれば、使い方がなんとなくわかってくる。不安な方はサイバーエージェントFXが用意している「[チュートリアル](http://cymo.jp/mobile/tutorial/index2.html)」を閲覧するといいだろう。
基本操作は、取引レートを表示する「プライスボード」から始まる。プライスボードは、2通貨ペア、4通貨ペア、リスト表示の3つのパターンがある。レートの更新頻度は、約1秒ほどで、携帯のアプリよりも断然早い。米ドル/円を取引する場合は、プライスボードのUSD/JPYの取引レートをクリックする。すると、「新規リアルタイム」「新規リーブオーダー」という取引画面が表示されるという具合だ。
Cymoはパソコンと同様に、リアルタイム取引が可能だ。データの読み取り頻度が、約1秒毎なので、厳密な意味でリアルタイムの数値ではなく、注文した瞬間の取引レートがずれてしまう場合がある。レートのずれ幅をどこまで許容できるかという「スリッページ」を設定するが、いったん設定してしまえば、あとは気にする必要もない。
例えば、許容スプレッドを「2.0」と設定したとする。米ドル/円を90.500円でリアルタイム注文をした場合、実際の取引値が、90.480~90.520のあいだにあれば約定。その範囲を越えると約定しない。
指標発表直後などのふれ幅が大きいタイミング以外、また1ポイントの誤差も許せないという人以外であれば、Cymoのリアルタイム取引は十分に使えるという印象である。
次回も、Cymoを使ってのFX取引について紹介していく。