富士通は同社のディスクアレイ「ETERNUS DX60/DX80/DX90」の導入/運用を支援するソフトウェア「ETERNUS SF Express」の販売を5月に開始している。専任のIT担当者を置けない中堅・中小企業におけるストレージ導入を促進するための製品で、構成変更やバックアップなども簡単に行える点が最大の特徴だ。
社内システムのIT化に伴うデータ量の増加を受け、中堅・中小企業の間でもストレージの需要は高まる傾向にある。だが、SMBでは専任のIT担当者を置くことが難しく、ストレージ導入の経験者を確保できない、などの理由から、ストレージ導入のハードルは高いとされてきた。ETERNUS SF ExpressはそういったSMBの需要に応える製品で、ETERNUS DX60/DX80/DX90の導入を簡易化するため、以下のような特徴を備えている。
- 簡単な導入/増設 … ウィザードによる設定/構成変更、現在の構成をサーバ単位で確認
- 簡単な運用 … Webブラウザによる操作、管理画面から「もの(作業対象)」と「やりたいこと(作業項目)」を選んで操作するUI、業務単位でストレージの状態を把握可能、業務への影響を極小に抑えたバックアップ、省電力バックアップ運用
- トラブルシューティング … 装置監視とメールイベント通知による問題の早期検出、メッセージのクリックでトラブルの対処方法をポップアップ表示
また、SMBにおけるディザスタリカバリ(災害対策)を実現する機能として、Disk to Diskの筐体内コピーだけなく、ETERNUS DX90でサポートした筐体間のリモートコピー機能にも対応している。
対象OSはWindows Server 2003および2008、価格は16万円(税別)から。