100種類の売買システムが用意されていて、選ぶだけで、完全な自動売買が行える、ひまわり証券の「エコトレFX」。今回はその魅力を実感するため、弊誌「マイコミジャーナル」の編集者・ライターが、「本番取引=リアルマネートレード」をやってみることにした。今回は、編集者Aの場合。

「エコトレFX」は、搭載の売買システムをえらび、システムトレード専用口座「シストレ口座」に接続することで、"完全フルオート"の24時間自動売買が実現する。約100種類の売買システムの中から好みのものを選ぶだけで、簡単にシステムトレードが行える無料の自動売買ツールで、顧客の「シストレ口座」内で、選択した売買システムのシグナル通りに24時間、自動的に売買発注を繰り返す。

編集者AのエコトレFX本番取引「Myエコトレ」画面

今回「エコトレFX」リアルマネー取引に挑戦することになったのは、マイコミジャーナルの編集者・ライター計3人。男性2人、女性1人である。まずは全員、「ひまわりFX」の口座を開設した後、「シストレ口座」を開設。ひまわりFXの口座に入金の上、シストレ口座にお金を振り替えて準備OK。あとは、取引開始日時の6月29日午前10時に向け、「エコトレFX」の自動売買システムを選ぶだけとなった。

3人のうちの一人、男性編集者Aは、純金積み立てと積み立て定期預金はやっているものの、積み立て額は少なく、FXや株、先物取引を行ったことは全くないという、投資は"ほぼ初心者"レベル。だが、「証拠金を超えての損失はほとんどない」(ひまわり証券)という安心感もあり、リアルマネートレードに挑戦することにした。

「エコトレFX」では、売買システムと通貨ペアを組み合わせて選ぶのだが、売買システムは、「順張りタイプ」「逆張りタイプ」「短期トレードタイプ」の3タイプ、7種類ある。それぞれのタイプの簡単な説明をすると、順張りタイプは、その名前の通り順張りを基本とするもの。上がり始めたら買って上昇相場に乗る、下がり始めたら売って下降相場に乗るという考え方。短期トレードタイプは、基本的にデイトレード。逆張りタイプは、その名の通り逆張りを基本とするもの。上がったら売って下降相場に転じるのをとらえる、下がったら買って上昇相場に転じるのをとらえるという考え方となっている。

編集者Aが選んだ「反転スナイパー オージー円D」(時間枠 : 日足)は、このうち「逆張りタイプ」に属する。なぜ逆張りタイプを選んだかというと、「逆張り系」は、保ち合い圏に入った時に収益が上がりやすい。今回の本番取引を行う期間は6月29日からの約1カ月であり、基本的には、この期間の相場はブレイクアウトして大きく変動することのない「保ち合い圏」に入っていると読んだからだ。相場が大きく動くのは、秋に起きることが多く、今回の取引期間である7月の約1カ月間は、相場が大きく動かない夏の時期に当たるという判断だ。

「反転スナイパー オージー円D」損益グラフ(期間3カ月、7月5日午後2時18分現在)

また、波乱万丈の人生を送ってきたと自負する編集者Aにとって、相場がわずかに反転してきたタイミングを狙いに行くという、一瞬の隙をつく「反転スナイパー」のロジックにも、大きく魅かれたからだ。

通貨ペアとして、「オージー(豪ドル)円」の通貨ペアを選んだのは、オセアニア大陸という欧米とはやや離れたところで相場が独自に動くため、システムがオリジナルな勝負をしやすいのではないかという判断があった。つまり、システムにしても、通貨ペアにしても、より独自性を重んじてリスクテイクをしたつもり。

こうした判断を元に、6月29日午前10時、ついに「反転スナイパー オージー円D」の「開始」ボタンをクリック。システムトレードの世界に足を踏み入れた瞬間だ。

その後は、売買状況において「シグナル待ち」が続いている状況(7月5日午後2時18分現在)。「反転スナイパー オージー円D」のトラックレコードによると、2010年4月1日~7月3日までの総トレード数は4回なので、気長にシグナルを待つもりだ。システムに任せている独特の安心感がある。一方で、為替レートに対する興味は増した。新聞では飽き足らず、帰宅後はすぐに、現在の為替状況をWebで見る毎日が続いている。「豪ドル/円」だけでなく、「米ドル/円」「ユーロ/円」など、為替全般に興味が出てきた。そうした意味で、収益を上げることはもちろんそうなのだが、経済情勢を身近に考えられるようになることもまた、FX・システムトレードをやる楽しみの一つであると実感している。

これからの3週間で相場、システムはどう動くのか。目が離せない。