マイクロソフトは6日、2011年度の経営方針説明会を都内で開催した。その中で樋口泰行代表執行役社長は、「クラウドにかける」と宣言し、2011年度は、Windows AzureやBPOSを中心としたクラウド事業に注力することを明らかにした。
2010年度は、Windows 7とOffice 2010の発売があったが、樋口氏はWindows 7は過去最高のペースで普及しており、2011年度の末までには、インストールベースで10%のシェアを目指すとした。一方、Office 2010のパッケージ販売もOffice 2007と比較し、2倍以上のスピードで売れており、同氏は好調な売れ行きをアピールした。
クラウドへの対応では、社員の90%以上を関連事業に従事させるほか、法人向け全事業部門にクラウド専任部隊を計100名配置する。また、2011年度にはクライアントインフラ&PC活用の拡大を図り、企業におけるWindows 7、Office 2010の本格展開を図るほか、Windows Live、Office 2010 Web Apps、Internet Explorer、bingなどのコンシューマー向けのオンラインサービスの拡充を図る。2011年度は、Internet Explorer 9のリリースを行うほか、bingについては、7月13日に正式サービスに移行するという。
創立25周年を記念して社名変更を実施
マイクロソフトは、2011年2月で創立25周年を迎えるが、同社はそれに合わせ社名を「マイクロソフト株式会社」から「日本マイクロソフト株式会社」に変更する。また、2011年2月には、現在新宿にある本社オフィスを品川の「品川グランドセントラルタワー」に移転し、あわせて代田橋オフィス、赤坂オフィス、初台オフィス、霞が関オフィスを品川オフィスに統合する(「マイクロソフト調布技術センター」(調布市)と「マイクロソフト大手町テクノロジーセンター」(千代田区)は、現在のまま)。
モーションセンシング技術を搭載したXbox 360も披露
発表会場では、モーションセンシング技術を活用した「Kinect for Xbox 360」も披露された。今年の年末商戦にあわせて発売される予定だという。