愛さえあればお金なんていらない―。そんなことばも聞いたことはあるが、いまどきの女性にはなかなか通じないらしい。結婚相談所のサンマリエが実施した調査で、婚活中の女性の約4割が一番避けたい結婚生活に「経済難」を挙げていることがわかった。
同調査は、昨年12月10日から今年1月16日に、サンマリエ会員を対象に実施。男女合わせて342人から回答があった。
「いちばん避けたい結婚生活」を聞いたところ、男性で一番多かったのは「愛情がない」の81%。「経済難」は11%、「退屈」は8%だった。サンマリエが16年前の1994年に実施した調査と比較すると、「愛情がない」は86%→81%と減少し、「経済難」は7%→11%と増加している。
女性でも「愛情がない」が51%でもっとも多かったものの、16年前の60%からは9ポイントも減少。その反面「経済難」は33%から37%に増加。「退屈」も7%→12%となっている。つまり、この16年間で女性の結婚への意識が「何はなくともまずは愛情」から、「何はなくともまずお金」へと傾いてきているといえそうだ。
男性からは「貧しくてもあたたかさのある家庭に」という声もあったが、女性はこの不況下ということもあってか、かなり現実的。「今よりも生活レベルを落としたくない」「経済的に余裕を持ちたい」「お金のことでケンカは避けたい」などのコメントが寄せられたという。愛はあるけどお金がない結婚生活と、お金はあるけど愛が足りない結婚生活。もちろんどちらも避けたいものではあるのだが―。