"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は妻が考える「理想の夫」像。いまどきの妻はプレゼントだけで満足…とはいかない。ふだんの生活のなかでどれだけ家事に協力するかが大事なポイントといえそうだ。妻が理想の夫の必須条件と考えている家事は何だろう?
今回取り上げるのは、クロス・マーケティングが今年4月に発表した「子育て家族の理想と現実」に関する調査。3月4日~9日まで、首都圏(1都3県)と近畿圏(2府4県)の未就学児の子どもを持つ既婚者を対象にインターネット調査したもので、男女それぞれ500人の有効回答があった。
13の項目について、「理想の夫の姿」にあてはまるかどうかを既婚女性に回答してもらったところ、「あてはまる(「ややあてはまる」を含む)」という回答がもっとも高かったのは「家計のための収入を得る」で86.1%。あとは「ゴミを出す」(78.9%)、「妻の誕生日にはプレゼントやケーキなどを贈る」(78.3%)、「風呂を洗う」(76.4%)が続いた。
実はこの4つは、男性に聞いた「理想の夫の姿」の上位4位と共通。プレゼントは年に一回のことだし、ゴミ出しや風呂洗いもほかの家事に比べれば手間がかからないもの。「予想通りだし、オレはやっている」と思う男性は多いかもしれない。だが注目したいのはここから。5位の「食事の後片付け、食器洗いをする」をみると、女性の70.9%が理想の夫の姿と考えているのに対し、男性では58.8%で12.1ポイントもの"理想(=期待)の差"が。また、6位の「食事を作る(休日)」でも女性の70.8%に対し男性は61.6%と9.2ポイントも少なかった。
ちなみに同調査では配偶者満足度についても聞いており、それによると夫から妻への満足度(「とても満足している」と「満足している」を合わせた割合)が84.4%だったのに対し、妻から夫への満足度は70.3%。この差を埋めるカギは食事の後片付けや食器洗いにあるのかもしれない―。