iPhoneで人気の音楽ゲーム「Tap Tap Revenge」の開発会社をディズニーが買収

米Walt Disney Companyは7月1日(現地時間)、iPhone向けの音楽ゲーム開発で知られるゲームメーカーの米Tapulousを買収したと発表した。Tapulousによれば、今後同社はDisney Interactive Media Group (DIMG)傘下でリソース支援を受け、より早いペースで多くのゲームのリリースを計画しているという。

Tapulousの代表作は「Tap Tap Revenge」シリーズだ。コナミの「Dance Dance Revolution」をもじったタイトルからも分かるように、音楽のリズムに合わせて画面を流れてくるマークをタップしていき、規定のステージをクリアしていくという音楽ゲームとなっている。もとはiPhone用の個人制作ゲームとしてリリースされていたものが、ベンチャー企業のTapulousが買い取る形でApp Store内で商用リリースしたことに端を発する。こうしてリリースされたTap Tap Revengeシリーズは瞬く間にヒットアプリとなり、のちに多数の派生品が登場。週ペースでの新規楽曲追加のほか、ソーシャル機能を内蔵し、ユーザー間での連携が可能になっている。App Store内でゲーム名の「Tap Tap Revenge」またはディストリビュータの「Gogo Apps」の名称で検索すれば、派生アプリの数々を発見できるだろう。

Tapulousは2008年1月の設立から現時点まで、ほぼTap Tap Revengeシリーズを中心とした音楽アプリを主力製品としている。これらシリーズの累計ダウンロード回数は無料バージョンも含めて3,500万件に達し、すでに10億曲の楽曲再生が行われているという。設立からわずか2年半での大躍進を遂げたTapulousだが、今度はDisneyによる買収が実現したことで、多数の投資家らへのリターンも短期に達成したことになる。今後はモバイルコンテンツ強化を急ぐDIMG傘下で、各種Disneyゲームとの連携を行っていくことになるはずだ。