ソニーは2日、パーソナルナビゲーションシステム「nav-u(ナブ・ユー)」の新モデル、「NV-U76VT」と「NV-U76V」の2機種を8月7日に発売すると発表した。いずれ価格はオープンで、推定市場価格はNV-U76VTが6万円前後、NV-U76Vが5万円前後。

NV-U76VT

NV-U76V

今回発表された2機種は、渋滞対応機能が充実するとともに、最新地図情報も搭載したパーソナルナビゲーションシステム。渋滞対応機能では、過去の渋滞統計情報から走行日時に合わせたルートが探索できる、日時指定ルート探索機能を搭載。目的地への出発・到着予定日時をインプットすると、統計上から割り出された予測所要時間も算出する。

渋滞統計情報をもとにした日時指定ルート探索

また、別売のVICSビーコンユニット「NVA-VB8」を接続すると、VICSビーコンからの情報を受信して運転時の道路状況を反映し、渋滞を迂回するルートを自動で案内する。「NV-U76VT」は、広域の道路交通情報を発信するFM VICSの受信にも対応し、リアルタイムの道路状況の表示も可能。

FM VICSからの道路交通情報(NV-U76VTのみ)

地図情報は、2009年12月締めの地図に加え、首都高速大橋ジャンクションや圏央道海老名インターチェンジなど、2010年に開通した新設の交通スポットもカバーする最新情報を搭載。加えて、『グルメぴあ』『全国立ち寄り温泉マップ』『道の駅マップ 全国版』など、10冊分約2万件のガイドブック情報も収録する。無料地図サイト「PetaMap(ペタマップ)」を利用して、最新情報をダウンロードすることも可能となっている。

GPS電波が届きにくいところでも高精度なナビゲーションを実現する、自車位置測位システム「POSITION plus(ポジション プラス) GT」も搭載。同機能は、2方向のジャイロセンサーと3軸の加速度センサーにより、自車位置をより正確に計測するとのこと。

「徒歩ナビ」

徒歩で使用する際の機能として、歩行者専用の地図データを使ってガイドする「徒歩ナビ」を搭載。自動車では通れない、地下道 / 駅内コンコース / 歩道橋 / 公園などのルートも画面と音声で案内することができる。また、「おまかせ」「楽な道を優先」「屋根を優先」など、好みに合せたルート選択も行え、ルートを間違えてもオートリルート機能によって修正が可能。電子コンパスも内蔵し、方位に合わせて地図の向きを自動で切り換えるため、交差点などで向きを変えても自分の位置を素早く確認できる。

そのほかの機能として、Bluetooth搭載の携帯電話に対応し、内蔵マイクとスピーカーを通じてハンズフリーの通話が可能。電話の発信機能も持ち、携帯電話から発信先の転送や登録も行える。Bluetooth対応のスピーカーやヘッドホンでガイド音声を出力することも可能。また、ワンセグチューナーを搭載し、同社製ブルーレイディスクレコーダーの「おでかけ転送」機能にも対応する。

液晶画面は、視認性が高くて高感度な4.8V型(WQVGA)の静電容量式タッチパネルを採用。車体への取り付けは、従来製品の吸着力を保ちながら吸盤部分の面積を小さくた新デザインの「ピタッと吸盤」を採用し、ダッシュボードへの取り付け自由度を向上させている。2機種ともにサイズは、141(W)mm×88.5(H)mm×17.5(D)mmで、重量は約255g。