米Microsoftは7月1日(現地時間)、電池室に電池を入れる際の向きのトラブルを解消する「InstaLoadテクノロジ」を発表した。プラス/マイナスを気にすることなく、どちら向きにでも電池を入れられる。電池交換時の手間が軽減されるため、デジタルカメラや充電器など頻繁に電池を入れ換える機器、工事現場のような細かい作業をしにくい場所で使用する機器などでの採用が期待されている。

InstaLoadは、電池室側の端子がいずれもプラスとマイナスの両方の接点を備え、電池をはめ込むと、電池のプラス極がプラスの接点に、マイナス極がマイナスの接点に触れるようにデザインされている。電子回路で両極性を実現するソリューションのように電池の電力を浪費せず、コストもかからない。対応する電池サイズは、CR123、AA、AAA、C、Dなど。これらの電池で動作する既存の機器の多くが、電池室の接点を変更するだけでInstaLoadを導入できるという。

電池室側の端子がプラスとマイナスの接点を備え、電池をどちら向きに入れても正常に動作する

Microsoftは、Microsoft Hardware Intellectual Property Licensingプログラムを通じてInstaLoadの技術使用ライセンスを提供する。また聴覚障害/ 視覚障害/ 学習障害のアクセシビリティを改善するデバイスを対象にしたロイヤルティフリーのライセンスプログラムも用意している。