小池先生

ユースキン製薬は1日、都内で記者勉強会と新製品発表会を開催。小池統合医療クリニック院長の小池弘人先生、野村皮膚科医院院長の野村有子先生、美容鍼専門鍼灸院ブレア元町院長の上田隆勇先生が登壇し、手足のマッサージについて様々な角度から紹介した。

小池先生は「手足マッサージで抹消循環を改善し全身健康になる」をテーマに講演した。ふくはらぎは「第二の心臓」とした上で、ふくらはぎの筋肉が静脈の流れを促すと指摘。ふくらはぎの血流の滞りをなくすことで、体全体の血流に大きな影響を及ぼすと述べた。

野村先生

また、ふくらはぎを触ることで、自身の健康チェックにつながるとして、手のひらでふくらはぎ全体をつかみ、(1)適度な体温が感じられる、(2)弾力がある、(3)皮膚に張りがある、(4)コリコリした部分がない、(5)押したり触ったりした時に痛みがない、(6)指で押してみて、指を離すとすぐ元の状態に戻る――かどうかチェックしてみることを薦めた。

続いて登壇した野村先生は、「手足のマッサージによる皮膚と血行、体調の変化について」と題して講演した。患者にビタミン系クリームの手足マッサージを2週間行ってもらったところ、患者の82%(11名中9名)が手足の荒れが日常生活に支障をきたさない程度にまで改善した。また、日常生活では冷え性や睡眠の質まで改善することが示唆されたとのこと。

最後に、上田先生は「美容鍼灸の立場から検証する足マッサージの実践」として講演。本稿では、オフィスでも実践できる足マッサージの方法を紹介する。

まず始めに左右のふくらはぎの硬さを確かめる

ひざ裏を両手の親指で押す。ゆっくり深呼吸して、息をはく時にグーっと3回押す

続いて足首の内側のツボを刺激。両手の親指を使い、足首を刺激。足首の内側の出っ張っている骨とアキレス腱の間をグーっと3回押す

両手で足首をつかんだまま、3回ひざ下まで引き上げる

1分程度のマッサージなのでオフィスでも実践しやすいのが特徴だ。ツボ押しとマッサージを組み合わせており、冷え性や脚のむくみなどに効果があるとされる。また、上田先生は自宅でもっとマッサージをという方には以下の方法を薦めた。

ふくらはぎからクリームを広げていく

クリームの浸透をよくするために3秒間、両手のひらでひざを包み込む

ひざ裏を両手の親指で押す。ゆっくりと深呼吸して息をはく時にグーッと3回押し込む

両手の親指を使い、足首を刺激。足首の内側の出っ張っている骨とアキレス腱の間をグーッと3回押す

両手で足首をつかんだまま、ひざ下まで引き上げる(3回)

クリームを使うのが特徴のこのマッサージは深呼吸をしながらするのがポイント。血行を改善し、保湿も同時に行えるので肌トラブルや冷え解消に効果がありそうだ。

オフィスや自宅で簡単にできる足マッサージ方法を紹介した上田先生