三洋電機は1日、「匠純銅 おどり炊き」(ECJ-XP2000)など圧力IHジャー炊飯器の新モデルを発表した。発売日や価格などは下記の表を参照。

「(炊飯器だけではなく、パンやピザなども含め)みなさんの食生活の中で、"お米"をどう普及させるかが問題」と話す三洋電機コンシューマエレクトロニクス 代表取締役社長 和田隆弘氏(左)

ECJ-XP2000は、炊飯工程で加圧と減圧をくり返して米をかき混ぜ、1粒1粒に熱を伝える同社独自の「可変圧力IH炊飯方式」を進化させ、"旨み"と"食感"を高める「大沸騰おどり炊き」を実現した圧力IHジャー炊飯器。大沸騰おどり炊きは、減圧を制御する機構を2つに増やした「ツイン減圧システム」の採用によって減圧時間を短縮し、内釜内に激しい沸騰を発生させて焼きムラを解消する。

圧力IHジャー炊飯器「匠純銅 おどり炊き」(ECJ-XP2000)。カラーは左から、プレミアムホワイト(W)、プレミアムブラウン(T)、プレミアムレッド(R)の3色を展開

また、従来より搭載されていた旨み成分(おねば)を沸騰工程でつくり蒸気口に蓄えて、蒸らし工程で内釜に戻す「うまみ循環&うまみ戻し」も進化。蒸気口を従来比約114%と大型化し、より多くの旨み成分を蓄えるようにしたほか、新構造のワイド旨みユニット(従来比約150%)を採用。蒸らし工程で内釜全体に旨み成分を分散するという。

手前が新たに採用された「ツイン減圧システム」。業務用の技術を応用することで、減圧時間を4秒から3秒に短縮している

炊飯中の蒸気を抑える「蒸気セーブコース」、四季の変化に対応した炊飯制御を行う「四季炊き」なども採用

さらに、熱伝導性の高い純度99.9%の純銅を採用した「匠純銅内釜」を内釜に採用。速熱性と熱均一性が高まり、かまどで炊いたようにハリとツヤがあり、ふっくらしたご飯に仕上げることができる。匠純銅内釜は、同時発売されるツイン減圧システム非搭載機種「ECJ-XP1100」にも採用されている。

熱伝導効率の高い「匠純銅内釜」。熱伝導性を活かすための「熱封じかまど構造」も採用されている

ECJ-XP2000の炊飯容量は0.5~5.5合で、消費電力は1,300W。サイズは、269(W)mm×226(H)mm×355(D)mm、重量は約7.4kg。

新モデル発表会で登壇した、三洋電機コンシューマエレクトロニクス 代表取締役社長 和田隆弘氏は「お米の消費を拡大していくことが大切。たとえ安いお米でもおいしく炊けるよう開発を進めている。"巣ごもり"現象が起きている今、家庭でもっとおいしいものを出せるようにしていきたい」と語っていた。

品番 炊飯容量(合) 内釜 発売日 価格(推定市場価格)
ECJ-XP2000 0.5~5.5 匠純銅内釜 9月1日 14万7,000円
ECJ-XP1100 12万750円
ECJ-XW100 純銅仕込み5層厚釜 8月1日 8万4,000円
ECJ-XW180 1~10 8万8,200円
ECJ-MK10 0.5~5.5 銅コート5層厚釜 オープン(4万3,000円前後)
ECJ-MK18 1~10 オープン(4万6,000円前後)
ECJ-MG10 0.5~5.5 銅コート厚釜 オープン(3万3,000円前後)
ECJ-MG18 1~10 オープン(3万6,000円前後)