7月10日に、KDDIと毎日新聞社との協業によるランナーズスペース「Run Pit by au Smart Sports」が新たにオープンすることが決まり、ますます盛り上がりをみせる"ランナーの聖地"・皇居周辺。2月にお目見えした「CW-X コンディショニングストア 半蔵門」もスペースを拡大し、ランナー向けサービス拡充を図っている。
「スローモーション」で弱点をみつけよう
CW-X コンディショニングストア 半蔵門は、ランナーにも人気のコンディショニングウェア「CW-X」を展開するワコールによるランニングステーション併設型ショップ。ランナー用にシャワーやロッカーを備えるだけではなく、CW-Xの"体感基地"として、サポート機能付きのスポーツタイツのレンタルなども行っている。
"スポーツを楽しむ"というコンセプトを掲げ、これまで耐衝撃・防水デジタルカメラ「EXILIM G」を貸し出すなど、ランナーに向けたさまざまなサービスを展開してきた同ショップでは25日、セミナーやクリニックも行えるコミュニティスペース「コンディショニングスペース」を設置。これを記念したスペシャルイベントとして「高尾憲司氏ランニングクリニック WITH CW-X×CASIO」が27日に開催された。
当日は、カシオ計算機のハイスピードカメラ「EX-FC150」を用いて、CW-X契約ランナーである高尾憲司さんがフォームチェックをしてくれるとだけあって、日曜の朝という時間帯にも関わらず、眠そうな顔ひとつ見せずに女性参加者たちがコンディショニングスペースに集結。ランニングをステップアップさせるための1時間の講義に熱心に耳を傾けていた。
ランニング30分で約300kcalを消費可能だが、「メロンパン1個が500kcalって知ってましたか?」と高尾さん。現在は大阪産業大学人間環境学部スポーツ健康学科に在籍し、「科学的な根拠も踏まえ、わかりやすい」ことを目指しているという講義内容は一見の価値あり |
ランニングの効果や基本動作について、たっぷり頭に詰め込んだあとは、実際に走る姿をハイスピードカメラでチェック。参加者一人ひとりのランニングフォームを撮影し、スローモーション映像(「ハイスピードムービー」機能で撮影した動画を再生した場合、スローモーションで映し出せる)で確認することに。
ハイスピードカメラでフォームチェック。高尾さん曰く「フォームをムリに変えようとすると不自然な動きになり、バランスを崩すことにもつながる」。「こうなったらいいね」という理想のフォームを意識して、「リラックスした状態で走ることが大切ですよ」(高尾さん) |
スローモーションで見ると、脚や腕の動きもはっきりと捉えることができ、「膝がぶつかってますね」「足首が内側に倒れこんでますね」という高尾さんの解説にも「あー」と全員が声を揃えて納得。その様子に「優れもんでしょ? スローで見るとよくわかるんですよ(笑)」と高尾さんもにっこり。ハイスピードカメラを使用しての講義は、盛況の内に幕を閉じた。
締めくくりは、お待ちかねの皇居ラン。元バレーボール選手で、"CW-Xの走る広告塔"として活躍するワコール ウエルネス事業部 事業企画課の岡部真由美さんも参加し、約5kmのコースを一周。走りながらも、高尾さんが丁寧に参加者に指導するなど終始和気あいあいとした雰囲気でイベントは進行した。
初心者ランナーは「足首」をチェック
ランニングブームの今、「本当に"正しいこと"を教えてあげたい」と高尾さん。ただ、大学などでフォームチェックに使用する本格的な機材は数百万円と高額で、一般の人が練習用として購入するのは難しい。そんなときに出合ったハイスピードカメラ「EX-FC150」は「手ごろな価格だし、これは面白いな、と思いました」。自らが代表を務める「Runnning Club Blooming」でも指導用に使っているのだという。
高尾さんにうかがったところ、まずチェックすべきところは「足首」。「初心者の方が、いちばん弱いのが足首なんです。倒れこみや、ひねりを前と後ろからランニング動作をハイスピードカメラで撮影してチェックしてみてください」とのこと。「今はどこの書店に行っても、ランニングの専門書が置いてありますよね。ハイスピードカメラで撮ったムービーで自分の欠点を見つけたら、本を読んで改善策やどこの筋肉を鍛えればいいのかなど調べてみては? 」。もちろん、「自分のレベルを知って、一つ一つ階段を登っていくことが大切ですよ」と優しく指導してくれる高尾さんのレッスンに興味がある方はCW-X公式サイトや「Runnning Club Blooming」公式サイトも要チェックだ。