演歌歌手のジェロが俳優に初挑戦するドラマ『天王寺ブロードウェー』(NHK総合 7月30日 20:00~ ※関西地区のみ放送)の収録が29日、大阪市天王寺区にある寺院で行われ、ヒロインを務める平愛梨、ジェロらキャストが参加した。

ドラマ『天王寺ブロードウェー』の収録に臨んだ平愛梨(左)とジェロ

同作品の舞台は、大阪の中でも特に寺が密集していることで知られる"お寺さんの街"天王寺。ブロードウェーのミュージカルスターを夢見る、とある寺のひとり娘・楓(平)が、アメリカ人のボーイフレンド・マイケル(ジェロ)を実家に連れてきたことから巻き起こる寺の跡継ぎ騒動をコミカルに描く。

この日は、吉本新喜劇の末成由美、未知やすえ、落語家の桂雀々ら共演者とシリアスなシーンのリハーサルに臨んでいたジェロ。だが、にぎやかなメンバーだけに笑いが絶えず、ジェロも時折声をあげて大笑いするなど、現場は終始なごやかなムードに包まれていた。 併せて行われた会見でジェロは「今まで演技をやったことがなくて、本当にできるのかなという不安もあったんですけど、日本が好きで日本の文化を大事にしていて、人との出会いを大切にしているマイケルに僕が重なる部分があったので、その気持ちを考えながら演じています。楽しいメンバーに支えてもらっているので、最初の緊張も解けてきました」と初ドラマを楽しんでいるよう。関西出身の平は「吉本新喜劇を見ながら育ったので、末成さんや未知さんと共演できることがすごくうれしい。実家の両親には『やすえさんを怒らせるなよ』と言われています(笑)」とコメント。キレると凶暴キャラに変貌する未知のギャグを熟知した、関西人ならではの発言で会見を盛り上げた。

ジェロのレアな“脱帽”姿のほか、寺の本堂を使ったミュージカルシーンなども見どころ 前列左から、芦屋小雁、平愛梨、ジェロ、桂雀々 後列左から、末成由美、未知やすえ、大蜘蛛英紀

また、劇中ではこれまで見せたことのなかった意外な一面も披露するというジェロと平。ミュージカルのシーンで歌と踊りに挑戦するという平は「実は3歳からクラシックバレエ、15歳からヒップホップダンスをやっていたので、歌って踊ることは大好き。ミュージカルのようなお仕事をいつかやりたいと思っていて、お風呂でずっとミュージカルのイメージトレーニングしてたんです(笑)」とただならぬ意気込みをうかがわせるエピソードを。一方、ジェロはなんと"お経"にチャレンジするが、「必死に練習したわりには『あまり練習してないやろ?』と言われるヘタさ加減(笑)」と照れ笑い。また、トレードマークの帽子を脱ぐシーンも「いっぱいあります」と明かし、「僕の坊主頭を堪能してください」と意外な見どころをアピールして笑わせていた。