ヘッドセットを販売するデンマークのGNネットコムのCEO モアン・エルスバーグ氏は6月29日、都内で記者会見を開き、同社の今後の展望や日本市場での取り組みについてプレゼンテーションを行った。
GNネットコムは「Jabra」ブランドでワイヤレスヘッドセットなどを販売しており、本社はデンマークのコペンハーゲン。エルスバーグCEOにとって、今回が初めての来日となる。
挨拶するイェスパー・ウィーバ・ハンセン参事官 |
モアン・エルスバーグCEOがプレゼンテーション |
はじめに、デンマーク大使館公使参事官のイェスパー・ウィーバ・ハンセン氏が挨拶。日本とデンマークとの関わりや、日本の皇室とデンマーク王室の良好な関係について解説した。また、明治時代に設立されたGNグループの電信会社、GN Store Nordが長崎に電信ケーブルを上陸させたことを述べ、日本とデンマークの交流にGNグループが深く関わっていることを説明した。
また、GNネットコムについては、「ヘッドセットのグローバルリーダー」であると評価。高品質のヘッドセットを提供してきたことや、シンプルでありながらも美しいデザインにこだわっていることを賞賛し、日本においてもGNネットコムのヘッドセットが評価され、定着していると述べた。
続いて、エルスバーグCEOがプレゼンテーションを行った。GNネットコムのミッションを、素晴らしいヘッドセットを提供していくことで、革新的なハンズフリーソリューションを創出することだと説明。そして、「ヘッドセットのグローバル市場でナンバーワンになること、『Jabra』というブランドを確立し顧客やパートナーに支持されること」などのビジョンを掲げた。
ハンズフリーソリューションの紹介ムービー |
GNネットコムの「Jabra」ブランドヘッドセット |
全世界の70カ国以上で製品を販売しているGNネットコムは、デンマーク以外にも中国とインドに研究開発の拠点を置いており、アジアでも活動の場を広げている。また、Bluetoothを採用したヘッドセットを世界で初めて投入したり、Microsoft認定のヘッドセットを発売するなどと、ヘッドセット市場で常にリーダーシップをとり、革新を広げてきたことを、エルスバーグCEOは強調。ハンズフリーのスペシャリストとしての自信を見せた。
さらに、これから高成長が期待できる分野としてBluetoothのステレオヘッドセット、スピーカーフォンを挙げた。その上で、普及率がまだ低いことから、ヘッドセット市場は大きな可能性を秘めているとした。
プレゼンテーションでは、ヘッドセットをオフィスで使用することの一番の利点を効率性の向上と説明。ヘッドセットがROI(投資収益率)を高めるツールであるとし、ROIをシミュレートするためのキャンペーンサイトを開設していることが説明された。