エムエスアイコンピュータージャパンは6月26日、カフェソラーレ リナックスカフェ 秋葉原店にて「MSIお客様大感謝祭」を開催した。会場には先日のCOMPUTEX TAIPEI 2010で同社が展示した最新製品、今後登場予定の新製品などが展示されていた。

イベントの目玉であるプレゼンテーション・ステージは、MSIのグラフィックスカードが国内売上で第一位となったことを受け、「MSI No.1」の掛け声でスタートした。そのグラフィックスカードやマザーボードで採用されている高品質なミリタリークラスコンポーネントの紹介や、3DAIOの「AE2420 3D」、MSIがスポンサーとして参加している3DMark 11の紹介、そして現在注力しているという「Big Bang-Fuzion」があらためて紹介された。

おなじみMSIの石岡氏によるプレゼン風景。同社グラフィックスカードが売上1位を獲得したことを報告したほか、ミリタリークラスコンポーネントや3DMark 11について紹介

プレゼンには高橋敏也氏も乱入? Fuzionやロボットについてコメントした

マザーボードでは、X58チップセットの「X58A-GD65」、P55チップセットの「P55A-GD65」「P55A-GD55」などを紹介。チップセット名の直後に「A」が付くこれらモデルは、それぞれのリフレッシュモデルであるとともにUSB 3.0やSATA 6Gbps機能を追加したモデル。とくにX58A-GD65はCore i7-980Xのような強力な6コアCPUと最新インタフェースを同時に利用できる製品として魅力的だ。なお、およそ現行のX58 Pro-EやX58 Proの後継モデルとなる見込みで、価格的にはX58のエントリー~メインストリームあたりに相当するとみられる。

X58マザーに待望のUSB 3.0 & SATA 6Gbps対応モデル「X58A-GD65」が登場予定

P55マザーにもUSB 3.0 & SATA 6Gbps対応モデルが2つ準備されている。共通するのは製品名頭のチップセット名のあとに「A」が付くこと

グラフィックスカードでは、今後登場予定のTwin Frozrクーラー搭載モデルをずらりと展示。GeForce GTX 465を採用する「N465GTX Twin Frozr II」と銅製Twin Frozrを採用した数量限定版「N465GTX Twin Frozr II GE」、GTX 470を採用する「N470GTX Twin Frozr II」、GTX 480を採用する「N480GTX Twin Frozr II」などが販売予定品として展示されていた。

GeForce GTX 465を搭載した「N465GTX Twin Frozr II」。人気のTwin Frozr II搭載モデル

左が「N465GTX Twin Frozr II GE」。銅製のTwin Frozr IIは冷却性能も高そうだが質量もヘビー。右はGeForce GTX 480のTwin Frozr II搭載モデル「N480GTX Twin Frozr II」

GeForce GTX 470を搭載する「N470GTX Twin Frozr II」

また、PCパーツ以外にも注目を集めていた製品は多数ある。まずは3D対応のAIOデスクトップとノートブック。3D対応AIOデスクトップの「AE2420 3D」は23.6インチの120Hz対応フルHDディスプレイを搭載したモデル。GPUはATI Mobility Radeon HD 5730で、"3D Vision"ではないが実際に3D表示を実現している。国内では地デジチューナーをバンドルして販売される予定だ。一方の「GT660 3D」ノートブックは1,366×768ドット表示の15.6型ディスプレイを搭載した3D対応ノートだ。3Dの方式としては偏光グラスを採用しており、いわゆるメガネと変わらない手軽さ。クリップタイプの偏光グラスも参考展示されていた。

3D対応AIOの「AE2420 3D」。販売時には地デジチューナーも付属する。シャッターグラスによる3D方式を採用しており、ゲームはもちろん3D Blu-rayも楽しめる

3D対応ノートブックの「GT660 3D」。据え置きノートで偏光グラス式の3D表示に対応したモデル

そのほかAIOの新モデルとして展示されていた「AE2220」。21.5インチフルHDマルチタッチディスプレイを搭載しており、CPUはCeleron DC、NVIDIA ION GeForce 9300を搭載しているとされる

販売予定品として展示されていたゲーミングノート「GT660R」。3Dに対応したGT660 3Dとは異なるが、CPUはCore i7-720QM、GPUはGeForce GTX 285Mを採用したハイエンド構成

参考展示というかたちで展示されていた「FR600」

次はノートブックPC用の外付けGPUボックス「GUS」。2スロット厚までのデスクトップ向けグラフィックスカード(エントリー~メインストリーム向け程度)を内部に搭載可能としており、外部ディスプレイと組み合わせることでノートブックの3Dグラフィックス性能を引き上げようというものだ。GUSは実働デモも行われており、完成度は高いとみられる。発売時期には触れていないが、価格的には12,000円前後を見込んでいるとのこと。

GUSの本体。2スロット厚までのグラフィックスカードを搭載可能。ノートブックを自宅で使う際のグラフィックパフォーマンスを高めることができる。グラフィックスカード抜きで12,000円前後を見込んでいるとのことだ

GUSのデモ。ノート本体側のディスプレイはオフになっており、GUSに接続した外部ディスプレイ側のみ表示される格好。接続バス幅は狭いものの、3D性能はノートブック本体GPUと比べ十分な性能が出ているようだ

そしてロボット掃除機。「M800」は前面にセンサーを搭載しており、壁にぶつかる前に方向を転換する。同社では四角形のコーナーを用いて動作の様子などをデモしていた。

店頭でお掃除ロボット実演中。壁にぶつかる手前で器用にターンしながらゴミに見立てた毛糸を吸い込んでいく

店頭デモに用いられたBig Bang-FuzionのエアコンPC版。エアコンによる冷気がPCを冷やしつつプレゼンター側に排気される暑い日向けな仕様。3DMark 11デモ映像のMSIロゴにも注目

とくにオーバークロックというわけではないが……夏恒例の"直噴"エアダスター冷却も披露