"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は主婦の"お小遣い"事情がテーマ。不景気でお小遣いを減らされる夫の話はよく聞くが、「だったら…」と知りたくなるのが妻の"お小遣い"。主婦が1カ月に自由に使えるお金って一体どれくらいなのだろうか?
今回取り上げるのは、ユーキャンが昨年8月に発表した「第4回子供のいる専業主婦の意識調査」。20代~40代の子どものいる専業主婦300人を対象に、インターネット調査したものだ。
「自分のために使えるお金は、1カ月あたりいくらですか」と聞いたところ、ほぼ3人に1人にあたる33.7%が「10,000円」と回答。次が「5,000円」の24.0%で、全体の平均額は「12,175円」にとどまった。年代別の平均額をみると、30代が「11,845円」、40代が「15,650円」だったのに対し、20代は「9,030円」と特に厳しい状況であることがわかる。
「近ごろ家計のやりくりが厳しくなったと感じていますか」の質問には81.0%が「はい」と回答。さらに「はい」と答えた人に「生活の中でなにか工夫していますか」と複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「家族での外食を減らす」の72.4%。次は「自分のものはあまり買わない」の71.6%だった。ちなみに、「夫の小遣いを減らした」は9.9%にとどまっており、同調査結果からは、夫のお小遣いを減らすより、まずは自分が使うお金を減らすことで家計をやりくりしようとするけなげな妻たちの姿も浮かび上がってくる。
また、「今後、チャンスがあれば、働いてみたいですか」と聞いたところ、94.7%が「はい」と回答。その理由としてもっとも多かったのは「今より多くの収入を得たいから」の57.0%で、「社会との接点を持っていたいから」(16.5%)や「自分磨き(自分自身のキャリアアップ等)のため」(9.2%)を大きく上回った。「自分のため」というよりは、経済的な理由で働きたいというのが現実のようだ。