森ビル株式会社が運営する社会人向け教育機関「アカデミーヒルズ」(理事長 竹中平蔵氏)は7月1日、平河町森タワー(東京都千代田区)に「アカデミーヒルズ平河町ライブラリー」を開設する。2003年に六本木ヒルズにオープンした「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」続く2つめの施設であるが、六本木とはまた異なる特徴がいくつかあり注目される。
メンバーの「交流力」がより高まる環境
「六本木ライブラリー」については以前の記事を参考にしていただきたい。「アカデミーヒルズ」のライブラリーは会員制であり、「六本木ライブラリー」は現在、約3200名ほどにメンバー数をのばしている。
広々とした「六本木ライブラリー」に比べると、「平河町ライブラリー」はだいぶ小ぢんまりとした印象だが、より落ち着いた雰囲気が漂う。メンバーは500~600名ほどを見込んでいるという。両者の大きな違いは、まずその規模に見られる。
「平河町ライブラリー」は、東京メトロ永田町駅から徒歩1分の好立地に建つ平河町森タワーの2階にある。官庁街の中心地にあり、周辺のビジネス街からのアクセスにも便利な点も大きな特徴だ。
ライブラリー内は、予約制のワークデスク「キャレル」をはじめ、ラウンジ、リーディングスペース、ミーティングルームなどに分かれている。有線LAN、セキュリティボックスが完備された「キャレル」は全68席。プライベートは保てるが完全個室ではない。これは誰が来ているのかわかるよう配慮されたもので、会員制ならではの限定された環境での「交流力」を、同ライブラリーでは重視している。
「六本木ライブラリー」は、単に個人が自分の仕事や勉強のために利用する場ではなく、メンバーの交流が年々盛んになってきて、その重要性も増してきた。「平河町ライブラリー」も同様に、メンバーの交流の場となることは間違いなく、人数が少ない分、その「交流力」は六本木よりもさらに強いものになると考えられている。
また、個室のミーティングルームは六本木にはない施設。ビジネスの打ち合わせ、プレゼンなど用途はさまざまで、六本木とはまた違った利用価値があり、こちらも「平河町ライブラリー」の特徴となっている。
眺めのすばらしい屋上の足湯でリラックス
会社で働く人が「自分の場」として利用したり、フリーランスの人が拠点としたり、起業家がオフィスがわりに使ったりなど、六本木同様、「平河町ライブラリー」も仕事や勉強の場として活用されることになるが、平河町の施設にはその他にも大きな目玉がある。
それは足湯だ。しかも高さ約100メートルのビルの屋上ルーフガーデンにあり、眼下には国会議事堂が眺められる。同ビルのレジデンスの居住者とライブラリーのメンバーだけが利用できる。都心の眺望がこれだけ満喫できる場所というのも珍しく、このスペースで「オフ」を楽しむことができるというのは何とも贅沢なことである。
また、ビル1階には専用施設「アディダスランベース」もあり、ランナーにとってはこちらも注目ポイントだ。
入会資格は満20歳以上の個人で、会費は月3万1500円(税込)。入会方法や見学案内、利用方法、サービス、特典など、詳細はホームページで確認を。